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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
第三章「皆でご飯作り・オムライス」
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お皿洗い初日(初心者には少し厳しめ)

 お皿洗い。初めてだと内容が濃いみたいです。

 「よし、じゃあスポンジに洗剤をつけて…」


 「ちょーっと待った!」


 郁巳がスポンジに洗剤をつけようとした直前に舞羽がストップをかけた。


 「いくみん、先ずスポンジを水で湿らせないと」


 「え?でも水湿らせない方が洗剤濃くて良くないか?」


 「いやいや、大体は洗剤少量に対して水で泡立てるのが普通だよ。ほら、泡立たないと洗えないでしょ。それに濃度の濃い洗剤を使うと手荒れが酷くなるよ」


 「うーん、そういうものなのか?」


 「まあ、洗剤によるから表記を見るのも大切だよ。うん、これ水で薄めるタイプだからスポンジを水に湿らせてから洗剤つけよう」


 「おう」


 郁巳は舞羽の言うとおりにスポンジを水で湿らせて洗剤を少量つけて泡立た。


 「よし!…で、どういう風に洗えばいいんだ?」


 郁巳はオムライスで使った食器を持って固まってしまった。


 「よし、じゃあ舞羽先生が教えるよ。先ずはスポンジ置いて」


 「え?」


 郁巳は舞羽の言葉に?マークを浮かべポカンとしてしまった。


 「洗うん、だよな?」


 「あ、ごめんね説明不足で。最初にお皿についたケチャップをお湯で洗い落とすんだよ。ほらこうやって…」


 舞羽はレバーをお湯にした。そして片手にお皿を持ってケチャップのついている所を重点的にお湯を当てた。そしてもう一方の手の指で円を描くように軽く擦った。


 「おお、ケチャップがあっという間に落ちていく」


 「うん、まあ食べ終わって直ぐだから落ちやすいだよ。後お皿の底にもケチャップついてるはずだからそこも洗い落とすことも忘れない様にね」


 「おう」


 「じゃあここからスポンジを使うよ~。さっきみたいに円を描くように擦る、っと。ほらパッと見キレイになってるでしょ?」


 「おお、スゴッ!」


 「でもこれじゃあダメ。ほらお皿の淵を洗ってないから汚れが残ってる。だからスポンジでお皿の淵を挟む様に掴み回しながら洗う。もちろん落とさない様にね」


 「ふむふむ」


 「で、裏と底も洗い忘れがない様に洗うっと。んでここですすぐっと」


 「おお!ピッカピカじゃん!」


 「あはは、でもまだダメだよ。手で全体を触って油汚れが無いのを確認しないと。ほら、ここ触ってみて」


 「ん?…あ、少しぬめっとしてる」


 「うん、これ油汚れが残ってる証拠だから。もう一度スポンジで洗う。スポンジに洗剤が足りない様なら再度つけ足す」


 「お、おう…」


 「そして、再度すすぐと…ほら、もう一度触ってみて。あ、先に手を洗って指の汚れ落としてね」


 「おう。…あ、キュッとしてる」


 「うん、これがちゃんと洗えてる証拠だよ。これを枚数分する」


 「お…おう」


 郁巳は説明の多さに気後れをした。


 「いくみん、大丈夫だよ。キレイに洗うのが目的だから難しくかんがえないで。今言ったのはあくまでも基本的なものだからアドリブなんていっぱいあるから」


 「そ、そうなのか…」


 「うん、それに洗う数も少ないし、やっちゃおう。ね」


 「お、おう!あ、でも先にコップの洗い方を教えてくれないか?一通り自分でやってみたい」


 郁巳は舞羽の励ましの言葉に背中を押されて今日の分は全て洗おうと決意した。それを感じ取った舞羽は目を輝かせて喜んだ。


 「うん!それはもちろん良いよ!じゃあ、コップの洗い方の説明いくよ」


 「おう!」


 「じゃあ、コップの洗い方なんだけどさっきのお皿洗いと同じ。先ずは洗剤のついたスポンジで内側の底の洗い忘れをない様にしてぐるっとコップを回しながら洗うっと。この時に先に外側から洗うと内側を洗う時に手が滑って落とす可能性が高くなるから内側が鉄則かな?」


 「ふむ、内側、外側の順だな。分かった」


 「そしてもちろん淵を忘れない様に。口がついた所は淵だけだからね」


 「なるほど」


 「で、すすぐっと。ほらキュッキュッ鳴ってるでしょ?」


 キュッキュッ


 舞羽は洗い終わったコップを指で擦り音をたてた。


 「おお!さっきみたいにキレイになった証拠か」


 「うん!じゃあ、一通り教えたから、いくみん、やってみようか?」


 「おう!」


 郁巳はそう言って言われた通りにお皿、コップを洗っていった。が、


 「いくみ~ん、何でこんなに食器洗い置き場がごちゃごちゃしちゃってるのかな?」


 舞羽は呆れた様子を隠さないで郁巳に問いただした。


 「いや、お皿とコップを洗ったからそれでごちゃごちゃに…」


 「…はあ。いや、初めての人にこういうのを言わなかったボクが悪かったのかも。えっとね、すすぐ時にお皿ならお皿だけを洗う。コップならコップだけを洗う。そしたらごちゃごちゃしなくなるんだよ。そして同じ大きさのを洗って並べると後で片付ける時に一手間楽になるんだよ」


 「おお!なるほど!スゴいな舞羽は」


 「いやいや、これ位は毎日ご飯作ってると当たり前だから。でもありがと。じゃあ今回はお皿拭きもしちやおうか。いくみん、布巾ある?」


 「あ、あるとは思うけど…どれか全く分からん」


 「肉兄、布巾はこれとこれだよ」


 「あ、綾ちゃん」


 「お疲れ様です舞羽先輩。洗い終わったみたいだったんで次は拭くんだろうと思い顔を出しにきました」


 「ありがとう綾ちゃん」


 「いえいえ。はい、舞羽先輩、肉兄。布巾です」


 舞羽の感謝の言葉に少し照れながら舞羽と郁巳に布巾を手渡した。


 「それじゃあ私は戻りますね、あ、それと肉兄」


 「な、なんだ?」


 「あと少し、ガンバッ!」


 「!?お、おう…」


 「ふふっ…」


 綾と郁巳にやり取りに舞羽は微笑んだ。


 「じゃああと少し、やっちゃおうか」


 「おう!」


 綾のエールに郁巳はやる気を満タンにしてお皿拭きを終わらて食器を棚に戻し、片付けを終わらせたのだった。

 お皿洗い、やっているつもりになっている人もいるのでは?油汚れ・洗い忘れ、ありませんか?

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