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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
第三章「皆でご飯作り・オムライス」
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今からが俺の本番だ!

 ご飯を食べたら…やることは一つ。片付けです。

 「じゃあ食べ終わったし、片付けしようか」


 皆がオムライスを食べ終わり一息入れてると舞羽が促す様に言った。


 「え~、もうちょっとゆっくりしたい~」


 綾がテーブルにだらりとしながら訴えた。


 「はいはい、食べ終わったら片付ける。片付けまで含めて食事だよ」


 舞羽はそう言いながらも皆が食べ終わった食器を重ねながら片付けを始めていた。


 「うう、でももう食べた後だし今日はすっごく頑張ったから動きたくない~」


 「う~ん、確かに綾ちゃんは今日一番頑張ったから後片付けは免除!」


 「本当!?やったー!」


 綾が飛び上がらんばかりに万歳をした。


 「…じゃあ私が片付け手伝います」


 すっとまりもが片付けを手伝おうと手を出した。


 「あ、まりもちゃん、手伝ってくれるのはありがたいけど、今回は手伝わなくて良いよ」


 「…そうですか?」


 「うん、そのかわり…こら、さっきから気配を消そうとしているそこのいくみん!手伝う!」


 「うぐっ、…俺?いや、俺片付けとかしたことが無いから…」


 「じゃあ今日から片付けを出来るようにすれば良いよね?」


 「いや、今日からじゃなくても…」


 「()()()()片付けを出来るようにすれば良いよね、よ・ね!」


 舞羽が少し怒り気味に郁巳に迫った。


 「う!じ、じゃあ、舞羽、手伝ってくれ!俺は本当にやったことがないからやり方が分からないんだ!」


 「うん、良いよ」


 神に拝む様にしている郁巳にすんなりと受け入れる舞羽。


 「え?良いの?本当?」


 今起きている事が信じられないみたいに二度聞きする郁巳。


 「うん、だって油にお米、ケチャップ。ここまで汚れているのに人生初めての皿洗いをするにはハードルがすごく高いよ」


 「そ、そうなのな。ありがとう」


 「うん、優しい舞羽ちゃんが手取り教えてあげよう」


 ドヤ顔でふんぞる舞羽。


 「じゃあとりあえず私達はテレビでも観てるね。肉兄、舞羽先輩に任せっぱなしにしない様にね」


 「…舞羽先輩、郁巳先輩、頑張って下さい」


 「はいはーい」「おう」


 綾とまりもの励ましの言葉に応えるみたいに席を立つ舞羽と郁巳。舞羽が四人のお皿を、郁巳が同じく四人のコップを持ってキッチンへと向かった。


 「にしても悪いな舞羽」


 「ん?何が」


 「いや、舞羽も同じ位料理をやってくれているのに片付けの手伝いまでしてもらうなんて」


 「あはははは。ボクにとってはいつもしている事だから何も心配いらないよ。それに料理して片付けを任せるなんてできないよ~。それにさっきも言ったけどオムライスのお皿洗い、初心者にはキツイから手助けしないと後々汚れが残ってたり、最悪食中毒なんてことも有り得るからね~」


 「…何気に怖いこと言ってないか舞羽さんや?」


 キッチンのシンクにコップを置いた郁巳が後を付いてきた舞羽の方を向いてお皿を受け取った。


 「ん、怖いよ~。だからこうやって手助けにきてるんだよ。食中毒なんて起きない様に」


 「うん、そっか…」


 郁巳はそう言ってお皿をシンクに置いた。


 「じゃあ、おほん。舞羽先生のお皿洗い教室、はーじまーるよー」


 「お前本当にそれ好きだな。よし!じゃあ先生、ご教授お願い致します!」


 そう言って郁巳は水を出すレバーに手をかけたのだった。

 ご飯の後片付け初挑戦の郁巳。さすがに皿洗いで失敗は…しない。

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