オムライス、完成でーす!
さてと長かったオムライス作り、完成しました。出来栄えはどうだったのでしょうか。
「さてと、無事四人分のオムライス…」
「「「「かんせーい!!」」」」
舞羽、郁巳、綾、まりもがお互いにハイタッチを交わした。
「いや~、無事出来たね!ふわふわオムレツがどうなるかと思ったけど三回目以降は完璧だね!さすが私!」
綾が興奮しながら自画自賛をした。
「本当だよ!さすが綾ちゃん、コツを掴むのが早いね。ボクでもあそこまで早く上達できなかったよ」
「…さすが綾ちゃん。いよ、天才」
舞羽は綾を褒め称え、まりもに至っては綾を崇めたてそうな勢いだった。
「でも、何よりも一番の功績は…」
郁巳がそう言うと綾とまりもが舞羽の方を向いて嬉しそうに叫んだ。
「舞羽先輩!」「舞羽先輩!…です」
「だな」
郁巳も綾とまりもに賛同した。
「え?え?ボク?」
舞羽は?マークを浮かべながら自分を指差した。
「いやいやいや!ボク特に大したことしてないよ!」
「いや、それを言うなら俺が今日全く何も出来てなかったよ…」
舞羽の自分を卑下する態度に郁巳が申し訳なさそうに言った。
「…そうですよ。郁巳先輩は何もしてませんでした」
「ぐはっ」
まりもの辛辣な言葉に郁巳は止めを刺した。
「こら!まりもちゃん、そんなこと言ったらダメだよ!いくみんだって…今日は……うん、そうだね…ほら!…ね、頑張ってた…よね…?」
舞羽は郁巳をフォローしようとしたが言葉が続かなかった。
「そうですよ!肉兄だってちゃんと……ほら………ね………が、頑張ったん…だから!…頑張ったんだから!」
綾も郁巳をフォローしようとしたがフォローできる所が思い当たらなかった。
「あ、あの…もうそろそろやめませんか?…俺のライフはゼロだぜ…」
郁巳は膝をつきながら三人に懇願した。
「あ、ごめん!ごめんって!ほら立って」
舞羽が郁巳に謝りながら手を貸した。
「その代わりに肉兄には最初に作ったオムライス食べてもらうからね~」
「おう!それでも食べさせてもらえるならどんとこいだ!」
「…でも何もしていない」
「ぶふぁ!」
「マーちゃん!」「まりもちゃん!」
再度郁巳に止めを刺したまりもに綾と舞羽がツッコミを入れた。
数分後
「では手を合わせて」
「いただきます」「「いっただきまーす」」「…いただきます」
舞羽の掛け声に合わせて郁巳、綾、まりもがいただきますをした。
「おお!オムライスうっめー!」
郁巳が一口食べて大絶賛した。
「本当!オムレツふわふわ!鶏肉美味しい!玉ねぎ甘い!ケチャップの味濃ゆ~~い!!」
綾がバクバクと頬張っていった。
「…これだけの量食べきれるでしょうか心配です」
まりもが完食できるか不安そうに言った。
「あはは、ボクもいつもこの位なら食べきっているから大丈夫だって」
舞羽は食べながらも皆と言葉を交わした。
「でも舞羽先輩、身長“だけ”には栄養がいってないみたいですね~」
「綾ちゃん!!」
舞羽は激昂した。
「全くもう…(チラッ)」
怒りながらも頬を染めながらチラッと郁巳の方に目を向けた。
「うめー!うめー!もう本当に、うっんめー!!」
かという郁巳はオムライスにがっついていた。
「…んもぅ!」
舞羽は郁巳の無関心な行動(食欲)に虫の居所が悪くなりながらもオムライスをがつがつ食べた。
「(ニヤニヤ)」「(…ニヤニヤ)」
綾とまりもは舞羽の言動にニヤニヤしながら食べた。
「ところで、まりもちゃん」
「…はい?」
舞羽が突然まりもに声をかけた。
「今日のオムライスの星の数、幾つでしょうか?」
「「ドルルルルルル…」」
突然某番組みたいに郁巳と綾がドラムロールを口ずさんだ。
「…星、二つです」
まりもが星の数を発し舞羽は少しほくそ笑んだ。
「…いただきました。星二つです!」
舞羽がそう言うと郁巳と綾が声を揃えて「「ジャンジャン!」」と言った。
「まりもちゃん、どうして今回星の数が三つではなかったのでしょうか?」
舞羽が司会者みたいにまりもに問いかけた。
「…えっと、私のオムライスは美味しかったのですが郁巳先輩のオムライス、つまり最初に作ったオムレツが失敗例だったのと、何より何もしていない人がいたことが何より星を減らしたことです」
「ぐはっ」「あはははは…」
まりもの回答に郁巳と綾が言葉を失った。
「ん~、まあ仕方ないよね。あはは」
舞羽はあっけらかんと笑った。そして四人共食卓を囲み楽しく夕食を食べたのだった。
某深夜番組を見ていた人なら知っている星の数。




