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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
第三章「皆でご飯作り・オムライス」
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「さーて、折檻の時間だ」

 チキンライス作ります。

 「はー、はー」


 「どうどう舞羽先輩」


 「…綾ちゃんが焚き付けたのに落ち着いてとはこれ如何に」


 「どうでも良いから早くチキンライス作ろうぜ」


 綾を追い回し息切れした舞羽をなだめる張本人、それを見てツッコむ親友、そしてその(ご飯が食べれない)状況を打破したい郁巳が三人を急かした。


 「ふー、ふー…ふぅ。まぁ綾ちゃんのご飯の量を減らして、その分いくみんとまりもちゃんのに増しとこう」


 「ありがとうございます!」「…さすが先生」


 「舞羽大先生!それはあんまりでヤンス!」


 料理の主導権を持っている舞羽の一言に三者三様の反応をした。そして舞羽は制服の上から郁巳のシャツを着て仕切り直した。


 「おほん、さてと冗談はこれ位にしてチキンライス作り始めるよ」


 「「はーい」」「大先生!ありがとうございます!ありがとうございます!」


 「さてと、じゃあ始めるよ~。先ずフライパンに油をひき、ご飯を1/4ドボン。更に具を同じく1/4入れて混ぜる。今回は一人分ずつ作るから1/4なんだよ。後、少量ずつの方が作りやすいんだよ」


 「なるほど~」


 舞羽先生のコツに律儀にメモを取り始める綾。


 「綾ちゃん、そんなことしなくても量減らさないから安心して。今回は見てもらうだけで大丈夫だから。ね」


 「あ、…はーい」


 小さいのにちゃんとお姉さんしている舞羽に恥ずかしそうにする綾。


 「(…さっきと形勢逆転)」


 「はいそこ~、茶々入れない様に、ね」


 「…はい、舞羽先生」


 「うん」


 まりもの呟きもちゃんとお姉さん対応する舞羽。


 「んで、続きだけど。ここで炒めたご飯をフライパンの半分に寄せて、空いたスペースにケチャップを投入!跳ねるよ~」


 皆の次の反応が楽しそうにケチャップを投入する舞羽。


 ジャャャャーーーッ!


 「うおっ!舞羽、焦げそうだぞ!」


 「舞羽先輩!危ない!危ないですって!」


 「…デンジャー」


 「あはははは。大丈夫だって。要は慣れだって。これケチャップの水分で跳ねてるだけだから。これが少し収まって色が濃くなったらフライパンのご飯と絡めるっと」


 「おおっ!ご飯が赤くなっていく!」


 「おおっ!チキンライスだ~」


 「…おおっ…」


 「んで、これでチキンライス一人前できあがりっと」


 舞羽は手慣れた様子でお皿に出来上がったチキンライスを盛り付けた。


 「よし。じゃあ残りも作っていくよ~。先に具を1/3ずつに分ける人、ご飯も同じく1/3に分ける人、後、卵を3つずつ割って溶いておく人に別れようか。誰がどう行くかい?」


 「じゃあご飯で」「具で」


 郁巳、綾が各々手を上げる。


 「…舞羽先生、卵溶くの私がします」


 「おお!まりもちゃん!偉いね~琴乃葉兄妹は自分の量を増やそうとしているのに」


 「うっ!」「うぐっ!」


 「よし!まりもちゃん!まりもちゃんの分の卵はもう一個追加して良いよ」


 「…ありがとうございます、舞羽先生」


 「あー!まりもちゃんズルい!」


 「自分の量を増やそうと動いたのは誰かな~?」


 「うぐっ!」


 「綾、諦めろ。言葉を重ねるだけ負い目を感じるぞ」


 「そういういくみんが一番たちが悪いからね!」


 「はい…」


 「ぷぷっ、肉兄間抜け~」


 「綾ちゃん!」


 「はい…」


 舞羽先生に怒られた琴乃葉兄妹は平等にご飯と具を分けたとさ。


 「…勝者、私」


 まりもは自分の分の卵を一個多く入れて溶いた。

 自分の分だけ有利にしたい時は先生に媚びを売る。まりもが一つ上でした。

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