お米仕掛けはシロ
綾たちが帰宅。先に帰っていた郁巳と舞羽は何をしていたのか綾は気になってます。
「ただいまー!買ってきたよ~」
「…ただいま、帰りました」
玄関をバーンっと勢い良く開けて綾が帰ってきた。その後ろにちょこんとまりもが付いてきてた。綾に至っては少し汗ばんでいる様だったがまりもは顔色一つ変えずけろっとしていた。
「おう、おかえり綾、まりもちゃん」
「おかえり二人とも」
制服から私服に着替えた郁巳と制服姿の舞羽が出迎えをした。
「はい、卵。ところで二人とも何してたのかな~?」
綾が家の中で年頃の男女が二人っきりなのに何かなかったのかを疑いながら探った。しかし、探られた二人はお互いにシロを言い合った。
「何って、俺は初めて炊飯器セットしてた」
「ボクも同じくいくみんの炊飯器のセットを手伝ったよ」
「いや~手間取った手間取った。やり方が殆ど分からなくて炊けるのか不安だよ」
「あはは。まあ炊飯器は初めてだと不安だよね~。その分炊き上がったら感動が人一倍なんだけどね」
「そうは言っても不安なんだよ。ちゃんと炊けてるのか、水加減とかあれで大丈夫なのか。不安すぎるよ!」
郁巳は初めての炊飯に不安でしょうがなかった。しかし舞羽はさすが熟練者。ケラケラと笑いながら郁巳を諭した。
「…お二人ともどうやらシロですね…」
「そ、そうだね」
「「残念だ」」
綾とまりもは声を揃えて感想を述べた。
「うう…。」
「ん?」
舞羽は恥ずかしそうに俯き、郁巳は何が残念なのかが判断つかないのかポカンとしていた。
「さ、さあ!ご飯が炊けるまで一踏ん張りするよ!鶏肉切って玉ねぎも一緒に炒めて具を作るよ!ほら皆、準備してよ!」
「「「はーい」」」
舞羽は居ても立っても居られなくなり手を叩きその場を区切ったのだった。
お二人ともピュアなのです。




