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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
第三章「皆でご飯作り・オムライス」
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不安、普通

 やり始めたら気になること。それは…。

 郁巳と舞羽は学校からスーパーへ行く道をゆっくり歩いていた。


 「今日はそんなに慌てなくて良いね」


 舞羽は郁巳の前を行きながら話した。


 「そうなのか?だって肉だぞ。急がなくて良いのか?」


 郁巳は不安そうに舞羽に言った。そしたら舞羽は苦笑しながら説明した。


 「いい、タイムセールで奥様方が群がるお肉はのは牛肉が一番、続いて豚肉、鶏肉ってなるの。そして鶏肉って主にムネ肉、モモ肉、手羽先、手羽元等だよ。そして今回はムネ肉。大体セールで100g38円とかで安いけど大概買えるよ。大丈夫。心配しなくて良いよ。そして捕捉すると卵も10個入り1パックがタイムセールだと98円だけど、それって午前中が多いの。もしそれが買えなくても少し高い198円とかのを買えば大丈夫だよ。まあ懐は少し寂しくなるけどね~」


 「お、おう…」

 舞羽のスーパーのうんちくに郁巳は呆気にとられた。


 「し、しかしスゴいな舞羽は。そんなことまで知ってるなんて」


 「ん?そんなの料理部として普通だよ~。材料費もタダじゃないからね。予算と時間を計画建てないとやっていけないもん」


 郁巳の素直な言葉に舞羽は手をヒラヒラさせながら言った。


 「そうか…」


 郁巳が急に神妙そうに口をつぐんだ。


 「?どうしたのいくみん?」


 舞羽が心配になり声をかけた。


 「いや…ご飯を任されることになったけど、実際毎月の食費って毎日作って普通どれ位するのかが不安になったんだ」


 郁巳が不安になっていることを打ち明けた。


 「ああ、だからさっきの『予算と時間の計画建て』に重くなっちゃった。と?」


 「お、おう」


 「あはははは」


 郁巳の重たい気持ちを無下にするみたいに大笑いをした。しかも笑い過ぎたのか目にうっすら涙を浮かべていた。


 「な、なんだよ!そんなに可笑しいか!」


 「ご、ごめんねいくみん。いや、確かに大切なことなんだけど、ね。ふぅー………いい、いくみん」


 舞羽は一通り笑った後、息を整えて改めて郁巳の方を向き語り始めた。


 「各家庭で料理内容が違うのに“普通”なんて当てはまらないの。それは時間も予算も同じ。各家庭の“普通”があってそれを基準にするの。だから不安になる前に今まで任せてたお母さんに聞いてみたら良いよ。聞いてみた金額がいくみん家の“普通”なんだから。だ・か・ら」


 舞羽は郁巳に近寄り両手でぶにっと郁巳の頬を挟んだ。そして女神の微笑みで言い聞かせる様に言った。


 「そんなに心配しないで。ね」


 「お、おう…」


 郁巳は少しボーッとしながら舞羽に答えた。


 「じゃあ行こう。可愛い舞羽ちゃんが不安ないくみんの手を繋いであげようか?」


 舞羽が小悪魔的にニヤケながら手を差し出した。


 「そんなんしなくても良いよ!」


 郁巳はムキになって怒った。しかしそんな郁巳を気にもしないで舞羽はぴょんと後ろに跳ねて笑顔で受け答えをした。


 「そっか、ざーんねん」


 「全く!先に行くぞ!」


 「あはは、ごめん、ごめんっていくみん!ほら、怒らないで。ね」


 郁巳は少し怒りながらそっぽを向いた。そんな郁巳をなだめる様に舞羽は郁巳の後ろを付いて行った。


 『そんなに心配しないで。ね』


 舞羽のこの言葉に郁巳の気持ちは少しスッキリしていた。

 何かをする時には必ずお金と時間は関わってくると思います。

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