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にゅっと出てくるくノ一

 登校開始。しかし…

 朝、三人での登校となった郁巳、舞羽、綾の三人。


 「なんか、こういうの新鮮だね。舞羽先輩」


 「そうだね。ねっ、いくみん」


 綾が舞羽に楽しそうに語り、舞羽も郁巳に声をかけた。


 「そうだな。友達と登校なんてあんまりしたことなかったからな」


 郁巳も満更でもない感じに話した。


 「これに昨日みたいにマーちゃんがいたらすごいよね」


 綾が昨日の事を思い出しながら二人に話した。


「そうだね。ここにまりもちゃんがいたらびっくりだよね。まあ、そんなことはないんだけどね。ははは…」


 舞羽がケラケラと笑っていた。


 「…ところがどっこい、私、ここに参上」


 「「「うわっ!びっくりした!!」」」


 突然噂の張本人が現れて皆がびっくりした。


 「…おはよう。綾ちゃん」


 「お、おはよう。いや、まさかマーちゃんが本当にいるとは思わなかったからびっくりしたよ!」


 「…ふふ、私のサイレント機能は今日も健在。…ところでお兄さんと舞羽先輩はいつまで呼吸を整えているのですか?」


 「い、いや、あれで驚かないのは…おかしい…」


 「そ、そうだよ……まりもちゃん…ボク、びっくりして…心臓、とびでるかと…おもったよ…」


 二年生ズは呼吸を整えるのに数分間を有した。



 数分後…



 「…改めて、綾ちゃん、お兄さん、舞羽先輩、おはようございます…」


 「うん、マーちゃんおはよう!」


 「おう、おはよう」


 「おはよう、まりもちゃん」


 まりもが三人に挨拶をした。


 「…ところで綾ちゃんとお兄さんが一緒に登校なのは分かりますが、何故舞羽先輩が一緒に?」


 まりもが三人の組み合わせに疑問を抱いた。


 「ああ、それは昨日舞羽がご飯を作ってくれて、ついでに泊まったんだ」


 「………もう一度聞いてもいいですか?聞き間違いかもしれないのですが、ご飯を作って泊まった?え?同級生の異性の家に?」


 郁巳の回答にまりもが信じられないのか聞き直した。


 「う、うん。…まあ、そう…なる…かな?」


 舞羽が歯切れの悪く答えた。


 「…舞羽先輩、ちょっと…」


 「う、うん…」


 まりもが舞羽をちょいちょいと呼んで二人でこしょこしょ話を始めた。


 「(…舞羽先輩、お兄さんに襲われませんでしたか?)」


 「(うん、悲しい事に。全く微塵もなかったよ)全く!」


 舞羽は悔しそうに最後叫んだ。


 「?」


 「あはははは…」


 郁巳は訳が分からなそうにポカンとしていて、会話の内容を察した綾は苦笑していた。


 「…ドンマイです。舞羽先輩…」


 「ありがとう。まりもちゃん…」


 まりもが舞羽の肩にポンと手をおいて励ました。


 「…ところで、綾ちゃんの寝顔はどうでしたか?」


 「まりもちゃん、顔が怖い」


 まりもがずずっと顔を近づけてきて舞羽が口元をひきつらせてた。


 「いや、寝顔も何もボクも直ぐに寝たからあんまり見てないよ。あ、でも今朝ちょっと見たかな」


 「どうでしたか!綾ちゃんの寝顔!」


 「まりもちゃん!顔、近い!」


 まりもが興奮気味に舞羽に鼻が付きそうな位に顔を近づけた。


 「…うん、まあ、可愛かったよ…ボク的にはいくみんの寝顔が見たかったけど」


 「そうですか!可愛かったですか!やはり綾ちゃんは寝顔も可愛いのですね!」


 興奮冷めやらぬ状態で今度はまりもが叫んだ。


 「あ、あはははは…」


 綾が今度は少し困った様子で苦笑いした。


 「おーい!三人共、二日連続遅刻するぞ~」


 そんな三人を気にしないのか郁巳は先に行っていた。


 「あ、待って!いくみーん!」


 「ちょっと肉兄!」


 「…自分だけ遅刻逃れようだなんて卑怯です…」


 それを見て舞羽たちは郁巳の後を追って学校へ向かった。

 まりもは神出鬼没です。

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