初!お母さん!
舞羽が朝イチバンに起きて起きた出来事とは…
チュンチュン…
朝になった。今日も1日が始まる。
「…朝だ」
いつも通り朝早く起きた舞羽が隣の布団で寝ている綾を見て言った。そして舞羽の部屋の方を見た。
「ボク、いくみんの家に泊まっちゃった…てへっ」
朝イチバンに照れりんした舞羽が制服に着替えて居間に降りた。
「あら?舞羽ちゃん?おはよう」
「あ、おはようございます」
舞羽は居間でのんびりコーヒーを飲んでいる女性に声をかけられた。その女性はスタイル良いが美人というよりどちらかといえばムッチリしていて舞羽から見てもエロかった。そして何より少し褐色の肌でどこか綾に似ていた。そこで郁巳、綾の母親であることに気づいた。
「もしかしていくみん、郁巳君と綾ちゃんのお母さんですか?」
「ええ、いつも郁巳と綾がお世話になっています」
「い、いえ、こちらこそお世話になっています。あ、舞羽悠季です。郁巳君と同じクラスです。昨日は私を泊めてもらいありがとうございました。」
舞羽がペコリと頭を下げた。それを見ていた郁巳たちの母親はクスッと笑いこう言った。
「まあ別にいいのよ。多分今一番この家に住みそうだから。それにしても郁巳が異性を連れてくるなんて…感慨深いわ~」
さりげにとんでもない発言をしてくる郁巳の母親に『ああ、やっぱり親子だな』と思いながら聞いた。
「あの、郁巳君はそんなに友達を連れてこないのですか?」
「いえ、特にそうではないのだけど、ほらあの子、今体型があれだから少しモテなさそうだから。でももう大丈夫ね。こんな可愛い女の子を家に連れ込むのだから」
「い、いえ!可愛いだなんて。そんな!」
郁巳の母親の言葉に舞羽は照れと自信が半々混じりながら両手の平をつきだしブンブンと振った。
「あらあら、そんなに満更でもないみたいね~。良かった」
そんな舞羽を見て郁巳の母親はまたクスッと笑った。そんな空気に耐えられなくなって舞羽が話題を変えた。
「と、ところで朝ご飯は食べられましたか?何ならハムエッグとトースト用意しましょうか?」
「あら、良いの?ならお願いしちゃおうかしら」
「はい!喜んで!」
そう言って舞羽はキッチンへとトコトコと向かった。そんな舞羽(息子の未来の花嫁候補)を見ながら大人の微笑みをしていた。
朝起きていきなり好意を持っている人の母親を見るのはハードです。でもそんなこと関係なく良好です。




