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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
第一章「料理初心者としての一歩」
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きゅ~~

舞羽帰宅

 「それじゃあボクは帰るね」


 舞羽が身支度を整える。


 「ん。じゃあな、ありがとう舞羽」


 郁巳が玄関まで送って手を振った。


 「ん、じゃない肉兄!送っていく!」


 綾が郁巳の背中をバンッと叩く。


 「痛っ!なんだよ綾!痛い!痛い!分かった行くよ!」


 綾の無言の叩きに郁巳が折れる。


 「あ、あはははは…」


 舞羽が引いていた。



 玄関を出て学校と違う方向へ舞羽が向かう。


 「あれ?舞羽の通学路って俺の家の前通ってたのか?」


 「うん、今まで会わなかったのがスゴい位だよ。まあ私は結構早めに通学してたからね~」


 「そっか」


 舞羽が郁巳の前を歩きながら楽しそうに語る。


 「今日はありがとね。私、今日夕食一人だったから」


 「そうなのか」


 「うん、最近は一人だからご飯があんまり楽しくなかったんだ。だから今日は楽しかった。ありがとう」


 舞羽が振り返りニカっと笑った。


 「いや、俺の方こそありがとう。舞羽のご飯、スッゴく美味しかった」


 郁巳もニカっと笑顔を返す。


 「そ、そうなんだ~。でもボクは肉炒めしか作れないから…今度から勉強しようかな?」


 チラッと郁巳を見て言う。


 「なら俺の家でご飯作ってくれるか?そしたら舞羽の料理の勉強も兼ねれるし」


 郁巳はしれっと自分がご飯作りをしないで良い様に促す。しかし舞羽は言葉の意味を履き違えていた。


 「そ!それはボクに毎日味噌汁を作ってくれと!そう言っているのか!」


 舞羽が真夏の太陽の様に真っ赤になり叫んだ。


 「い、いや、毎日ご飯を作ってくれとは言わないけど、舞羽のご飯は美味しかったからまた食べたい」


 ボンッ


 舞羽が膝からふにゃんと座りこんだ。


 「お、おい!どうした!舞羽!」


 郁巳があわてて舞羽の肩を抱く。


 「…ボ、ボク、もうだみぇ~~。きゅ~~」


 舞羽はタコの様に真っ赤になり目を回してしまった。


 「舞羽…どうしよう」


 郁巳は目を回して動かなくなった舞羽を抱えて途方にくれた。


 「…とりあえず家に帰ろう。舞羽は…綾に任せるか」


 そう言って夜、愛しい人に抱えられた姫は王子の家に初めて泊まるのであった。

舞羽大破。もう(舞羽の理性が)無理

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