とことん攻められるMVP
ご飯の後のひととき。
夕ご飯を無事食べられて上機嫌な綾が後片付けをしていた。
「肉兄、たまに後片付け手伝っても文句は言われないよ~」
「ん~。その内に~」
同じく夕ご飯を食べれて満足な郁巳がソファーにもたれて曖昧な返事を返した。
「んもぅ。今日はボクが作ったから良かったけど明日からどうするのさ?」
今日のMVPの舞羽が郁巳に聞いた。
「ん~、何とかなるだろう。ほら、今日も何とかなったし」
今日のご飯が食べれて、後がどうでも良くなった郁巳が適当なことを言う。しかし舞羽は言い切った。
「何とかなるじゃない!何とかするの!ほらいくみん!明日の献立考える!」
舞羽がどこからかチラシの裏とペンを持ってきて郁巳を捲し立てた。
「え~、でもご飯食べた後で何も浮かばな~い」
ダラっとして郁巳がやる気のなさを表す。
「じゃあ、野菜!野菜ね!」
「え~、野菜~。肉が良い~」
「しっかり要望出してこないでよ!昨日今日とお肉だったんだから明日は野菜!い・い・よ・ね!」
「お、おう…」
舞羽が郁巳にプレッシャーをかける。それを聞いていて綾がくししと笑う。
「なんだかんだ舞羽先輩、肉兄の手綱を引いてるね。これで少しでもスマートになったら良いのに」
「おい、それをお前が言うのか」
「はい、いくみん、イエローカード」
「なんで!?」
「乙女に体重のことを言うのは世界のマナーに反してます」
舞羽の言葉に綾が首を何度も縦に振った。
「ん~、そうか?綾がスマートになったら更に可愛くなると思うけどな」
「あ、それはボクも思うよ」
「ちょっと舞羽先輩!どっちの味方ですか!」
綾の抗議に舞羽がズバッと言う。
「可愛い子の味方」
「まあ、そうだよな~。舞羽、自分自身も好きだもんな~」
「そこ!しれっとボクを誉めにゃいで!」
「…舞羽先輩、顔、にやけてますよ…」
「ううう…」
突然のカウンターに舞羽がピヨった。
「だって…突然の誉めには弱いんだって…」
小さな声で舞羽が呟いた。
「しかも肉兄からだと尚更ですよね、舞羽セ・ン・パ・イ」
「んん~!もーーうっ!綾ちゃーん!」
舞羽中破!(まだまだ)




