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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
第五章「掃除をしましょう そうしましょう」
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姦しい夜

 さあ焼き肉やけ食いパーティーの始まりだ!とはならず気が付いたらとんでもない方向に。

 「よし!じゃあ皆の衆、準備は良いかな?」


 「「「はーい」」」


 「では、今から焼き肉やけ食いパーティーin舞羽家を執り行う!」


 「「「いっ、えーーい!!」」」


 舞羽の掛け声と共に焼き肉を囲む三人が盛り上がる。


 「では、開催の音頭を…まりもちゃん!」


 「え!?……はい」


 突然の指名に一瞬躊躇したがおほんと咳払いをして席を立った。


 「…今回は私と舞羽先輩が綾ちゃんのお・に・い・さんの郁巳先輩に見事に玉砕されてその憂さ晴らしに急遽やることとなりました」


 「うう…マーちゃん、舞羽先輩、済まないね~」


 「良いって綾ちゃん。それにフラれたのはしょうがないけど、どこかで次の恋が待ってると思うとワクワクしてくるよ」


 「とまあどこぞの宇宙人みたいなセリフを舞羽先輩が吐いた所で乾杯にしたいと思います。では皆さん、グラスを持ってください。せーの」


 「「「「かんぱーい!」」」」


 四人がグラスを掲げた。お互いにグラスは当てなかった。


 「ねえ知ってる?乾杯って飲み物の中身を混ざらせてお互いの杯に毒が入ってないかを身を呈して証明するんだよ」


 「怖いわっ!」


 和がけらけらとしながらうんちくを語り綾がツッコミを入れた。


 「あはは、まあだからこそここにいる人たちとは乾杯をしなかったんだけどね~」


 「…知ってた」


 「だよね~」


 「あれ、私だけ!?っていうかこれ常識!?」


 まりもと舞羽が和の話に共感して綾が驚きを隠せなかった。


 「まあまあ、じゃあ肉焼くよ~」


 「ねえねえ舞羽先輩、どれがロース?」


 「ああ、これだよ。この半分近く脂肪のやつ」


 「おお、これがロース…」


 「…綾ちゃん、よだれよだれ。そしてまだ焼いてないよ」


 「じゃあ焼くね~。じゅわ~」


 じゅじゅじゅじゅ~~


 「うわっ!脂跳ねる!」


 「みんな、一旦待避!」


 皆が直ぐ様ホットプレートから離れて舞羽が電源を切った。


 「どうしよう。私制服だよ~。学校行ったら美味しそうな匂い醸さないといけなくなる~。チラッ」


 「…そうですね。困りましたね。チラチラッ」


 綾とまりもが困った感を少し出しながら舞羽を見た。


 「あー…、私の服使う?結構ダボダボのもあるから合うのがあると思うよ」


 「「使う~」」


 舞羽の一言を待ってましたと舞う一年生ズ。


 「あはは、まあ体け、おほん、身長的に私以外同じ位だから問題ないよね。さて、私は」


 「お母さんのがありますよ和先輩」


 「え?でも悪いんじゃ…」


 「お母さんのがありますよ和先輩」


 「…悠季ちゃんので着れそうなのある?」


 「え~、私ので着れるのあるかな~。身長的に~」


 「あーもう、ごめん!ごめんって!そんなに拗ねないでよ悠季ちゃん」


 「え~、私~拗ねてなんかないですよ~。ただ~、この後~お肉焼くの手伝って欲しいな~って思ってたり~する訳じゃないんですけどね~」


 「…そこはお肉焼くのお願いではないのですね」


 「きゃーん。先輩可愛い~!舞羽先輩、手伝います!そしてこの後写真撮影しましょうよ!」


 「だそうですよ和先輩」


 「う~、分かった!分かったからそんな策士の顔でこっち見ないで!色々やりにくい!」


 「では、私の部屋へレッツゴー」


 「「ゴー!」」


 「ご、ご~…はあ」


 「あ、その前に念のためお肉冷蔵庫に入れとこう」


 四人は食事を一旦中断して舞羽の部屋へ行った。


 「…ここが先輩の部屋」


 「うん、そうだよ。まあ特に何かある訳じゃないけど」


 「先輩先輩、普通そんなでっかいジンベイザメ持ってない」


 「…(こくこく)」


 「あはは、まあ普通はね~」


 皆が一同に頷いた物。それは舞羽と同じ位ある巨大でピンクなジンベイザメのぬいぐるみだった。


 「え~、普通あるでしょう。ジンベイザメ」


 「「いやいやいや」」


 「あはは~」


 「いや和先輩、私と一緒に買ったじゃないですか」


 「「え?」」


 「わー!わー!わー!」


 「あれれ~?和先輩~たしか~私のスマホに~写真が~」


 「わー!わー!わー!悠季ちゃん!それダメ!それだけは、ダメ、絶対に!!」


 「どうしよっかな~」


 「悠季ちゃん!……うう、何が所望じゃ!」


 「ふふふ、先輩分かってる~。じゃあ私のとっておきの~これ!」


 「ギャー!!」


 舞羽が取り出したのはフリルがたくさん付いたフリフリの黒ロリの服を出してきた。


 「ちょ、ちょっと悠季ちゃん!それは無理!というかお肉の臭いついちゃってダメになっちゃうよ!」


 和が精一杯の抵抗を見せた。が


 「大丈夫ですよ和先輩。これ数日後にはクリーニングに出すつもりだから全然、ぜんっぜん問題ないです」


 「ノーーーー!!」


 「綾ちゃん、まりもちゃん」


 パチンと舞羽が指を鳴らすと綾とまりもが即座に和の両脇を掴んだ。


 「え?え?何?」


 「ごめんなさい和先輩」


 「…ここの主、舞羽先輩には逆らえない」


 「とか言いながら目がめっちゃ輝いてますが本心は?」


 「「和先輩の普段見られないゴスロリが見てみたい!」」


 「ブルータス、お前もかーーー!」


 そうして和vsその他との闘いが繰り広げられて数十分後


 「「「きゃー!!和先輩かわいい~!!」」」


 「ううう…、くっころ…」


 「じゃあ私は~」


 「…(いそいそ)」


 「おお、みんな乗る気だね~。じゃあ私もとっておきのを~」


 「ってみんな何してるの!?」


 和は自分だけがゴスロリをすると思っていたらしくくっころと言ったが予想の斜め上を行く展開に頭が付いていってなかった。


 「え?何ってみんなでロリータ」


 「そんなアニメのタイトルみたいなのいらなーい!」


 「あ、じゃあボク白ロリにしようっと」


 「ちょっ!悠季ちゃん!聞いてる!?」


 「…じゃあ私も和先輩と同じ様なゴスロリにして…」


 「私が和ロリにしたら完璧じゃん」


 「全然完璧じゃねーーー!!」


 「ふえ!?」


 「ロリータ・ファッションは本来内なる少女を出すことを目的として人から着せられるのは私の倫理に反する事になり種類としても白ロリ黒ロリピンクロリなど多種多様な…」


 「おーい、おーい、和せんぱーい。…あ、ダメだ戻ってこない。舞羽せんぱーい」


 「あはははは、まあ和先輩はロリータ・ファッション好きだからね~」


 「え?だったら」


 「…何でさっき嫌がったの?」


 「いやさっき言ってたじゃん。「人から着せられるのは自分の倫理に反する」って」


 「じゃあ和が望むロリータ・ファッションって」


 「ピンクロリ」


 「………」「………わお」


 「笑いたければ笑えーーー!!」


 「「うおっ!?」」


 「…先輩戻ってきた」


 「私がピンクロリしたらおかしいか!そんなにおかしいか!なら笑えばいいさ。わ~らえ~ばいい、さーー」


 「あ、いえおかしいとかではなくってですね」


 「…和先輩のピンクロリのイメージが」


 「うん、湧かない」


 「なら見せてやろう皆の衆!これが私だーーー!!」


 そう言って和がスマホの写真を見せつけた。


 「…!これ和先輩…?」


 「か、かわいい…というか」


 「うん、やっぱり完全に」


 「「「姫ロリだ~」」」


 「いや、私姫じゃないし!姫って柄じゃないし!」


 「でもなんと言うか…」


 舞羽が言い渋っていると


 「…決まり過ぎてて」


 まりもが続きを言い


 「姫、ここに極まり。って感じ」


 綾が止めを刺した。


 「そ、そんな…私がピンクロリではなく姫ロリだと…」


 和は今まで自分がピンクロリだと思っていたファッションが姫ロリファッションだったという事にショックを起こしていた。


 「で、でも和先輩ロリータ・ファッションスッゴク似合ってますよ。ここで新たに違う種類も行きましょうよ。ほら先輩、鏡見てください。これ先輩ですよ~」


 綾はそう言って和を全身が映る鏡の前に立たせた。


 「!?…こ、これが私?…おお、おおおおお………」


 和は鏡の前で何度も回り全体を見た。


 「か、かわいい……というかイケるのでは…」


 「ですです」


 「…キャー、センパイカワイイー」


 「本当に似合ってますよ和先輩。私達も和先輩に負けない位似合う様にしますから後で写真撮りましょう」


 「お…おう……ふふ、私、黒もイケるじゃ~ん…ふふ、ふふふふふふ…」


 和が自分の姿に見とれている間に舞羽達は各自いそいそとロリータ・ファッションを着た。そして数十分後…。


 「「じゃーん」」「…どや」


 「キャー、かーわーいーいーっ!!」


 和が舞羽達のロリータ・ファッションに感極まり何度も連写した。


 「カワイイカワイイカワイイカワイイ、カーワーイーイーーッ!!」


 和が発狂して写真を撮っていると舞羽が和に手招きをしてこう言った。

 

 「そして先輩も私達に混ざって~」


 「チェキ~」


 「「「チェキ~」」」


 パシャ


 みんなでのロリータ・ファッションの写真が撮れた。


 「じゃあ和先輩も単独ポーズを。はい」


 「チェキ~」


 パシャ


 「イヤー!和先輩可愛綺麗~!」


 舞羽も和の雰囲気に負けず劣らず発狂してると隣で綾が感心しながら呟いた。


 「いや~、さすが和先輩。何て言うか…」


 「…姫の気品がある」


 「そうそれ。多分和先輩がロリータ・ファッションすると姫ロリになっちゃうんだよ」


 「…納得」


 「じゃあここは部長が姫なら副部長が王子にならないと」


 「…納得」


 「へ?」


 「舞羽先輩をカジュアル王子にしよー」


 「お、面白そう。王子ってことは今は私の王子様になってくれるって事だよね!やろう!やらせよう!ユーヤッチャイナヨー!アーチン、マッチャン」


 「「ハッ…!」」


 ガシッ


 今度は綾とまりもに両脇を掴まれる事になった舞羽。


 「ギャー!!」


 みんなで格闘すること数十分。


 「…くう~……やってやったぜ!」


 「くっ…、くっころ…!」


 見事に舞羽はカジュアル系王子様に仕立てられた。


 「はい先輩、チェキ~」


 「わー!やーめーてー!」


 綾にスマホを向けられてガチで嫌がる舞羽。


 「ほーら舞羽王子、わたくし和姫が隣にいるので暫くそのままで。さああーちんまっちゃん」


 「「了解」」


 「わー!わー!」


 「こら悠季王子、暴れないの。はいチェキ~」


 パシャ パシャ パパシャ


 「うーわーーー!!」


 こうして舞羽の悲鳴が響くなか女の子四人の姦しい写真撮影会が繰り広げられていったのだった。

 何故舞羽の部屋にロリータ・ファッションが多いのか。もちろん舞羽が自分の特徴を理解(元気可愛い系)をしているから。

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