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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
第五章「掃除をしましょう そうしましょう」
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天使降臨&地獄へのカウントダウン

 告白された二人からの指チュパから一夜。起きたらあの二人が…

 「ううう…昨日寝付けなかった…」


 あの出来事の次の朝、郁巳は目の下にクマを作ってリビングに降りてきた。


 「あ、肉兄おはよー」


 「あ、郁巳先輩。おはようございまーす」


 「おふぁおうごふぁいます…ごくん。おはようございます郁巳先輩」


 「?………!?あれ?なんでハッカと菓愛莉が?…あれ?和先輩達は?」


 郁巳が不思議そうに周りを見渡した。


 「郁巳先輩、自分の胸に手を…いや、指に聞いてみて下さい。心当たりおありでしょう」


 「あー…………うん」


 「あはははは!肉兄顔真っ赤!…ちょっとキモい」


 「こらこら綾ちん、ダメだよ。実の兄にキモいなんて。…まあちょっと気持ち悪いけど…」


 「ハッカ…ひどっ!キモくてもそこはキモくない(笑)って言わないと」


 「おいこらハッカ!菓愛莉!」


 「「キャー(笑)」」


 郁巳の怒りにも笑いながらも逃げない八花と菓愛莉。そこにキッチンにいた母親が出てきた。


 「はいはい皆、とりあえず朝ごはんにしますよ~。郁巳は顔洗ってきなさい」


 「「「はーい」」」


 「…はぁ、は~い」


 母親が朝食にトースト、目玉焼き、そしてヨーグルトを次々に持ってきて食卓に並べた。


 「では、いただきます」


 「はい、召し上がれ」


 郁巳も顔を洗い朝食が並ぶテーブルのイスに座り皆と食事を囲んだ。


 「ハッカ、そっちのイチゴジャム取って~」


 「自分で取れるでしょう」


 「え~、ケチ~」


 「あ、ハッカ。そっちのイチゴジャム取って」


 「はいはーい」


 「ちょっとハッカ!それひどくない!?」


 「ひどくなーい」


 「綾ち~ん!ハッカがひどいの~!」


 「ほえ?んー………いつもの事じゃない?」


 「………おお、確かに」


 「じゃあ問題ないわね」


 「ん?それをハッカが言うかい」


 「ええ、問題ないわ」


 「問題ないのか…」


 「問題ない問題ない」


 「そっか~………そっか?」


 「ふっ………」


 菓愛莉の単純さに鼻で笑う八花。そしてそれを見ていた郁巳が気になっている会話を切り出した。


 「…なあこれ、どうなっているんだ?」


 「ん?何が?」


 綾がヨーグルトにイチゴジャムとマーマレードジャムを注ぎながら郁巳の話に耳を傾けた。


 「いや、あの二人がいなくてこの二人が何故いるのかと」


 「ああ、それは」


 「それはあれをしたからですよ」


 「ああ……あれね…」


 郁巳は自分の指を見ながら呟いた。


 「はは、そうそれです。そしてそれをしたから和先輩に部長権限…というか年上権限で二人を強制帰宅させたんです。そして保険の為に私達二人を残したんです」


 八花がヨーグルトにブルーベリージャムをかけながら言った。


 「郁巳先輩、少しガッカリしている?」


 菓愛莉がヨーグルトを追加で容器に注ぎブルーベリー、マーマレード、そしてイチゴの全て種類のジャムを入れてかき混ぜながら郁巳をヨーグルトの様に弄った。


 「いや、何かあの二人が今いたら…」


 「肉兄、多分二人に食べられてたと思うよ。ごちそうさま」


 「「ごちそうさま」」


 綾を皮切りに菓愛莉と八花が手を合わせてごちそうさまをした。


 「…じゃあ今こうして俺がここに居れるのは…」


 「「「和先輩のお陰」」」


 「先輩も大変だね~」


 菓愛莉がニッシッシと笑った。


 「さてと、じゃあ先輩、この話ネタにしても…」


 「よくない!」


 「はははっ。ですよね~。失敬失敬」


 菓愛莉は反省の色もなく謝った。


 「ったく、本当にこの話ネタにされたら」


 「先輩、学校での的になりますね」


 「あ、やっぱりなるのね」


 「そう、色恋話のネタの中心に。そして男子からは恨み辛みの中心に」


 「「なるね~」」


 「ええ!?なるの!?」


 女子三人の会話に郁巳が驚愕した。


 「なるなる。だって舞羽先輩だよ。ムッチャ可愛いじゃん!」


 綾が鼻息荒く語った。


 「あの身長にあの行動力。そしてカリスマ性。もうみんなの憧れの的だよ。学校のアイドルと言っても過言じゃないですよ」


 菓愛莉が両肘をつきながら言った。


 「そして動の舞羽先輩に対して静のマーちゃんこと一年生の臼井まりもちゃん」


 「よっ、我らのアイドル」


 「だね。あの静けさで一部の生徒からは大和撫子と言われる事があるとかないとか」


 「そして最近は恋をしているのか明るさも出てきてキュン◯する男子生徒続出とか」


 「あ、私何回か告白されている所見たことある~」


 「さすがマーちゃん。愛されてるね~」


 「そしてそしてそのアイドル二人から愛されてる郁巳先輩は~」


 「「「ギールティ~~」」」


 「となる訳ですよ」


 「怖いわっ!!」


 郁巳が余りの恐怖に自分自身を抱きしめた。


 「そしてそれを気にしてないお二人からの愛は今後エスカレートする事」


 「「「間違いなし」」」


 「だから私達三人が」


 「肉兄の貞操を」


 「お守りする事と」


 「「「なりました」」」


 「善きに計らえ肉兄」


 「みんな…ありがとう」


 郁巳が泣き出しそうになりながら三人官女に感謝を言った。


 「まあ言い出しっぺは和先輩、いやゴッド和なんですけどね」


 「「このままじゃいくみんの人生が終わってしまうかもしれない。三人の天使よ、いくみんを頼んだぞ」ってね」


 「天使って言ってねーし」


 「カエリ」


 「カエラないし!郁巳先輩守らないといけないし!」


 「堕天使カエリ様…」


 「郁巳先輩、堕天使の力見せましょうか?」


 菓愛莉の目が据わりスマホを郁巳に向けた。


 「ここで私と動画を撮ってSNSにアップすると…」


 「俺の学校生活終わるーーー!!!」


 「はい。ですので堕天使が天使になる様に心がけて下さい。郁巳せ・ん・ぱ・い」


 菓愛莉がニンマリとしながら微笑んだ。


 「こら菓愛莉。その堕天使を管理する大天使如くサリエルハッカがいますのでご心配なく」


 「アークエンジェルシスターアヤも忘れずに~」


 「綾様ハッカ様…ありがたや~」


 「郁巳先輩~、ちょっと菓愛莉と動画撮りませんか~」


 「撮ってどうする!?」


 「え?もちろん舞羽先輩とマーちゃんに送ってその後に私のSNSに載せて郁巳先輩の学校生活を終了に~」


 「ダメだよ菓愛莉」


 「分かってるって。ただの脅迫だって」


 「怖いわ!」


 「でも肉兄、本当に怖いのならあの二人に不用意に近付かない事だよ。そうしないと…」


 「「郁巳先輩の貞操が~~」」


 「あ…危ない…」


 「だから私達を怒らせない方が言葉通り身の為だよ肉兄」


 「………はい」


 郁巳の学校生活の大半の終了が告げられた。


 「うふふ、郁巳モテるわね~」


 「お母様!この状況でそんな事言えるの!?」


 郁巳が涙目で母親に訴えた。


 「こんなの当たり前よ。お父さんもそうだったわよ。あらそしたら琴乃葉家の男性って女難の相があるのね~」


 「そんなの今聞きたくなかったーーーー!!」


 郁巳の心からの叫びが朝から響いた。

 郁巳、天国か地獄、いや生き地獄。郁巳の学校生活に幸あれ。


そして綾、菓愛莉、八花はお互いの間の手を上手く入れれる位仲良しです。

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