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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
第五章「掃除をしましょう そうしましょう」
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二つの嵐が来た!

 舞羽達を避ける様になった郁巳。そして郁巳に新たな女の影が!!

 あれから数日が経った。郁巳は皆を避ける様に家庭料理部の部室へ行かないばかりか同じクラスの舞羽すら度々避ける様になっていた。


 「いくみーん、ご飯一緒に食べよう?」


 「あ、舞羽………ごめん、今日も一人で食べたいんだ…」


 郁巳は舞羽からご飯を誘われてが重い雰囲気を出しながら断った。


 「…うん、そっか………ざーんねん。じゃあボク綾ちゃん達と部室で食べるね」


 舞羽がぎこちない笑顔を向けて郁巳から去って教室をそそくさと出て行った。


 「………」


 郁巳は口元を噛みしめながら独りご飯を食べ始めた。


 「………美味しくない………」


 そう呟きながら食べていたら教室の扉をバーンと大きな音をさせて開けた人物が来た。


 「たーのもーーー!」


 「たのもー」


 「「いくみ先輩はいらっしゃいますかー!」」


 そこには身長150cmもなさそうな二人組が立っていた。同じ学年だったなら見覚えがありそうな金髪ポニーテールと銀髪ポニーテールが真っ先に印象に残る二人が郁巳を訪ねて着た。


 「郁巳?ああ、琴乃葉ならあそこだぞ」


 同じクラスの人が郁巳を箸で指して場所を伝えた。


 「うむ、かたじけない」


 「かたじけないー」


 「お、おう…」


 郁巳の場所が分かると否やズンズンと郁巳の席へ向かって行った。


 「いくみ先輩!初めまして、私は大庭菓愛莉(おおばかえり)と申します」


 金髪ポニテの一年生が先頭をきって自己紹介をした。


 「突然で申し訳ありません。あ、私は大田貫八花(おおたぬきはちか)と申します。八花と呼んでもらって問題ないです。そして二人合わせてビックツー(小)です」


 銀髪ポニテが続いて自己紹介をした。


 「誰が(小)よ!」


 「私達がだよ大バカエリ」


 「誰が大バカよ!」


 菓愛莉と八花が漫才を始めた。


 「とまあ騒がしい二人組ですがよろしくお願い致します。あ、相席失礼します」


 「お…おう………」


 菓愛莉と八花は有無言わさず郁巳の席にお隣の席を持ってきてご飯を食べる準備をした。郁巳は先程までの寂しさがぶっ飛んで暫しぽかんとしていた。


 「おほん、突然申し訳ありません郁巳先輩、ぶっちゃけて申し上げます、いつまでうだうだ悩んでいるんですか」


 「!?」


 「こらこら大バカエリちゃん、そんな突然言っても郁巳先輩混乱してるよ。えっと郁巳先輩、郁巳先輩がいつまでもうだうだ悩んでいるからまりもちゃんも泣きそうな笑顔がここ数日絶えないのです」


 「え!?」


 「郁巳先輩がいつまでもハッキリしないから周りも悲しいオーラが溢れているのです」


 「うんうん」


 菓愛莉と八花はそう言いながらご飯をつついた。


 「………分かってはいるけどどうしたら良いか分からないんだ」


 郁巳は意気消沈してご飯を食べる箸が止まった。


 「はむはむ………」


 「はむはむはむはむ………」


 「………」


 「郁巳先輩」


 「あ、はい」


 「はい、あーん」


 菓愛莉が卵焼きを箸で摘まんで郁巳へ差し出した。


 「え?あ、あーん………はむ………」


 郁巳が食べると菓愛莉はニカッと笑顔を向けた。


 「どう?美味しいですか?」


 「あ………うん、美味しい」


 「そう、良かった……はむっ。うん、美味しい~!」


 「菓愛莉ちゃん菓愛莉ちゃん、郁巳先輩との間接キッスはどう?」


 「ん?特には?」


 「あはは、さすが大バカエリちゃん」


 「何ですと八花!あんた私のポニテでぶたれたいの!」


 「なんのー!菓愛莉ちゃんこそ私のシルバーテイルでぶたれたいんでしょう!」


 そう言って二人でブンブンとポニーテールをぶつけあった。


 「………ぷっ」


 「お」「お」


 「あは、あはははは…」


 「やっぱり郁巳先輩は笑顔の方が似合うです」


 「うんうん」


 八花がそう言って菓愛莉が頷いた。


 「ねえねえ郁巳先輩」


 菓愛莉が郁巳に尋ねた。


 「郁巳先輩はさっきみたいに誰かに食べさせてもらい人っている?それか今フッと浮かんだ人いる?」


 「え……!?」


 「お、それは誰か浮かびましたね」


 菓愛莉がズイズイっと寄った。


 「い、いや!?浮かんでない!?」


 「いやいやいや、浮かんだ顔写真してますって」


 八花が菓愛莉とは逆から寄っていった。


 「誰ですか郁巳せんぱーい?」


 「郁巳せんぱーい?」


 「い、いや…!?」


 郁巳が二人の美少女に左右から迫られてあたふたしていると同じクラスの人達から話声が聴こえた。


 「おい、郁巳が美少女ツインテに言い寄られてるぞ」


 「悠季ちゃんがいるのに…悠季ちゃんにLOne送っとく!えっと「あんたの内縁の夫、浮気してます」っと…」


 「ちょっと、これヤバいって!?」


 「おい!明日の学級新聞差し替えだ!「琴乃葉郁巳、第二第三の側室現れる!!」だ!」


 「証拠写真撮っておこう」


 「おいこらポニツー」


 「ん?何ですか郁巳せ・ん・ぱ・い」


 「お前らの性でとんでもない事になってるぞ!」


 「あはは、問題ないって。ただこれで修羅場は作れたと」


 「これで結果がどう転んでもおもし…おほん、今みたいに皆が悲しくなくて済みます」


 「お・ま・え・ら~!」


 「キャー、郁巳先輩に襲われる~」


 「襲われる~」


 菓愛莉と八花がピタッと郁巳にくっついて頬を制服にスリスリとした。


 ズダダダダダダダダッ………


 「おっとお客様です」


 菓愛莉が悪い笑みを浮かべて教室の扉を見つめた。


 ズダンッ!!


 先程菓愛莉が開けた音より数段大きい音で扉が開いた。


 「ちょっといくみーーーん!!!」


 「郁巳先輩!!!」


 そこには舞羽とまりもがぜいぜいと息を切らせて立っていた。顔が酸欠と怒りで青鬼の様だった。


 「あ、ちわーす。まりもちゃん」


 菓愛莉が郁巳から離れないでピンとブイサインを向けた。


 「大バカエリちゃん!?」


 「誰が大バカよ!?」


 「八花もいますよ~」


 「ハッカちゃんも!?どうなってるんですか郁巳先輩!!」


 まりもがズンズンと郁巳達に歩み寄って行った。


 「何って…まあここじゃあ話が出来ないから放課後場所変えて話しましょう。ごちそうさまでした」


 菓愛莉がいつの間にか食べ終えたお弁当をまとめて席を立った。


 「はむっ……ごちそうさまでした。場所は後でLOneに送るね~。舞羽先輩もまりもちゃんのLOneから教えてもらって下さいね~では、失礼しました」


 八花も菓愛莉の後を追う様に席を立ち何事もなかった様に教室を出て行った。


 「………」


 「………」


 「………」


 嵐が去った後、郁巳、舞羽、まりもは菓愛莉達が出て行った教室の扉をポカンと見つめていた。

 新キャラ「大庭菓愛莉」「大田貫八花」登場!当初の予定ではまだ先だったけど出しました。菓愛莉の方は食べ物(?)関係の名前から。大田貫八花は大つけたかったのと頭の良いタヌキにしたかった。そしてハッカ飴からです。

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