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短編集  作者: ぐるこさみん
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命の価値

 命の価値


その店では、命の取引が行われていた。取引を終えた者は大量の金を持って店から出て来る。金を得た者が誰かを殺めたとか、そういうわけではない。

大量の金は自身の寿命を売って得たものだった。

店では自身の命を、一日千円で売る事が出来る。

一年であれば百万。十年であれば二千万というサービスも設けており、大抵の者は十年単位で命を売る。

凡そ八十年ある寿命から二十年引いても六十までは生きられる。そんな甘い計算を立てるからである。

命の取引をした者は、得た金に喜び、鏡に映る自身の姿に驚愕する。

鏡を見れば、八十歳までの寿命が六十となったのではなく、八十歳の寿命のままで二十の歳を取っていた事に気が付くからである。



 命の値段


その店では、命の取引が行われていた。

取引を始める者は大量の金を持って店を訪れる。

金を使って誰かを殺して貰うとか、そういうわけではない。

大量の金が必要なのは、自身の命を延ばす為だった。

命は一日百万で取引されるが、一年で十億。十年だと1000臆の金が必要となる。

十年の命を買った者が、店のリピーターになる事はない。

大抵の者は寿命から十年足したなら、大病で動けなくなるか、呆けて自身の事すら分からなくなるからだ。


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