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俺の日常を教えてやろう  作者: 櫻井 島弥
8/19

いい思い出話をしてやろう

世界陸上の男子100mなみのスタートダッシュで教室を飛び出した俺はとりあえず駅方向に走りながら妹に電話をかけた

が、しかし電話からはコールする音は聞こえど愛すべき妹の声が聞こえてくる事は無かった。


「なんで出ないんだ、俺のことくらい信用しやがれ」


俺は少々怒りながらも本気で妹を心配していた。

が、焦るよりも頭を動かした方がいい。

可能性としては電話に出れないまたは出ないの二択、どちらにしても由々しき事態だ。


が、もしも何かあり出れないのなら俺は今無力になる、もしも出ないのなら俺はあいつを探しに行く事が出来る。

一体どこにいる。

家の方向に向かうか、中学の方向に向かうか悩んでいると

テーテッテテーテテテテーテテテテーと、俺の携帯が場の雰囲気にあわないメロディを鳴り響かせた、彩葉かと思って見ると良樹だった。


「もしもし、どうかしたか」


「あぁ、なんの考えもなく飛び出していくのは馬鹿がする事だぞ、そもそも万一のことがあればまずは警察に連絡することから」

良樹が説教を終わらせる前に俺は口を挟んだ


「うるさい、んなことは分かってんだよ、俺はけして勉強ができるわけじゃない運動だって得意じゃない、でも頭だけは悪くないんだ」


「落ち着け、まずそのセリフが馬鹿っぽいんだ、聞け、お前の妹は間違いなく学校に向かっていた、いろはたんの友達が証言しているらしい」

確かに自分でも取り乱して馬鹿みたいだと思う。

おいまて、今いろはたんって言わなかったか?たんって言ったよね。


「まじか、そりゃほんとかよ」

と、俺がそういうと、東欄の先生がななみんに連絡してきたのだと冷静に答えてくれた。


それが分かれば十分だ、少なくとも行くべき方向だけは分かった、向かうは東欄


「ありがとよ良樹、あと、たんづけは許す」

そういうと俺は電話を切り電車に飛び乗った。


電車の中でソワソワしているとまたもや電話がなった。

自分で設定しておいてなんだがこの音楽が流れると街に巨大な敵が現れそうで怖い。

俺ら人形兵器持ってないしフィールド貼れないし。


「きいたぞ憂人、東欄の女子に一目惚れして告りに行ったらしいな」


「いやちげーよ、何でそうなったんだよ」

次にかけてきたのはマスターだった、それにしてもその話は朝から聞いたぞ、確かに派手に学校を飛び出したのだから噂になって当然だがマスターに伝わるまでに色々と混ざりすぎだろ


「冗談だよ、で、いろはたんの居場所は検討ついてるのか?」

いや冗談かよ!!さすがにタイミング考えろ。

「いやそれなんだがよくわからん、学校に向かったのは分かったからとりあえず電車に乗ったが、どこにいるかまでは全くだ」


焦っていて忘れていたが、ここは電車の中だった

大声で話していたようで見れば周りの視線は冷たいものだった

時間帯的に少なくはあったものの周りの客にはしっかりと謝ってから電車を降りた。


今こんなことを考えている場合じゃないのだろうが普通こんな時はもうちょっと長く電車にのるもんだろ

近いんだよ。

一駅じゃな〜


とかくだらないこと考えるほどに余裕もできてきたようだ、多分だが、マスターのお陰だろう。


バスに乗ろうかとも思ったが急ぐべきは東欄へ行くことではなく彩葉を見つけるとこだ、探すためにも走りながら東欄に向かうことにした。


歩道橋を登ると高架広場にはギターを片手に有名なミュージシャンの曲を歌うストリートミュージシャンがいた。


路面電車の線路に沿ってまっすぐ進んでいく



二年前、小6の妹は中2の俺よりも先に進学について考えていた、こんな西の果ての田舎町には進学校がそんなに多くある訳では無いがまぁそれなりに悩んでいるようだった。


まだまだ中二病を発症していなかった彩葉は実に可愛かった、が、まぁその年頃はちょっと憎たらしいこともあったが、それは今も変わらん。


と言っても当時絶賛中二病中の俺には何も言うことは出来ない、どころか俺を嫌いにならなかった妹には頭が下がる。


「ちょっとまってお兄ちゃん、これ、何!?」


「今日の夕ご飯は、魔界闇鍋だ」


「では・・・俺はこれから光の勇者を探しにゆく・・・必ず・・・生きて帰ってくるからな、待っていてくれ」


なんてことをしょっちゅうやっては


「お兄ちゃん!?それ学校につけてくの!?」


「頭りまえだ!このグローブは俺の力を制御し、この首飾りは光の組織の者達を察知する力があるのだ!俺にはやらなければならない事があるそのために・・・」


などとたまには今の彩葉何かとは比べ物にならないくらいのガチ中二病患者だったな。


いつだったかそんなある日のことだ。

あれが家に帰ってくると彩葉はすでに飯を食って自分の部屋にいた。

別にいなければ話す必要も無いのだが、中二病時代はとにかく誰かに話を聞いてもらいたいのだ、聞き手がいないのでは話にならない。

俺は黙ってリビングで待っていたが一向に妹は出てこなかった。


次の日、朝ごはんを作って待っていたのだが、彩葉はなかなか部屋から出てこず、流石にこのままでは遅刻してしまうので、まだ寝ているのかと思って部屋のドアをノックした。


「おい、起きろよ遅刻するぞ」


「・・・」


全く返事が無かったので、ドアを開けようとすると鍵がかかっていた。


あれ?普段鍵かけてなかったよな、なんでだ、てか遅れるまじで

仕方ない電話かけるか


「あ、でた、おい早くしろ遅刻するぞ」


「・・・私、学校行かない」


「は?何言ってんだよ、はやく出て来いって切るぞ」


眠たいとか宿題やってないとかそんな理由だろうと思った、まぁ俺は大半そうだからだ。

そんな理由なら俺が文句を言えた立ちじゃないしな、サボらせてやるか


俺は小学校に熱を出して彩葉は学校に行けないと嘘の連絡を入れてから遅刻ギリギリで学校に向かった。


放課後

「まぁ、それで嘘の連絡をを入れてまでやすませてやったのだが」


「は?おい憂人、よく考えろお前と違って彩葉ちゃんはまともでとても優秀だろ、学校サボるとかありえないぞ」


は!?マスターに言われて初めて気づいたが、確かにそうだ、彩葉が学校をサボるわけが無い。

じゃあ、なんで?なんで学校行きたくないんだよ。

まさか虐められてるのか、だったらいじめてる奴らに一生残る心の傷を植え付けなければ


「じゃあ、マスター俺は今日は帰るよ、せっかくの満月だしな、光の組織も闇の者達も活動は活発になる」


「あっそ、一つ言っとくが、彩葉ちゃんはほんとにいい子だ、とても純粋な子だ」


「おいマスター、お前が語るな、オッサンっぽいぞ、ていうか、狙うなよ」


ほんとなんでだ、何かあったのだろうか、悩みがあるなら俺に相談してくれればいいのに


家に帰ると妹はまだ部屋にいるようだった。

あらためて考えるとなにか悩んでいるのだとしたらなんと言えばいいのか分からないな。


「おい、あのさ、なんで今日休んだんだ」


「・・・」


「いやさ、あの、なんか悩んでるんなら俺が聞くぞ・・・」


なんだよ、なんか言えよなんだよこの緊張感、告白かよ、いや、告ったことないんだけど

あれ、今日はあいてるぞ


「おい、はいるぞ」


「イタっす」

入ろうとドアノブに出かけたところで行き良いよくドアが空いて俺の頭に直撃した。


「いや、入らないでよ」


なら、さっさと出てこいよ


「とりあえず、飯食うか」


「・・・うん・・・あ、まともな料理でね」


何言ってんだよ、俺が変な料理作ったことあったか








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