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プロローグ
深き森、大陸で最も危険な場所として知られる森の中心部には十歳くらいの少年が、一人寂しく暮らしています
「今日は僕がこの森に住み始めてから丁度5000年だねぇ。そろそろ外に出てみようかなぁ?」
少年は、近くにあるボロ小…ゴホン、歴史を感じさせる家の中から袋を取り出してきて、
「今までありがとう、また来るよ」
といって、森の外に歩いて行きました。
…グルルルゥ
チュンチュンチュン
ギャラララァ
森の中から多くの鳴き声が聞こえてきます。
その声は少年との別れを惜しんでのことなのでしょうか?
はたまた、少年との別れを喜んでのことなのでしょうか?