メッセージカード
「とりあえず、その話しはまたあとに考えよう。まずは、夜会で失敗しないようにしないと!」
「そうですね、紅茶をお持ちしましょうか」
「うん、お願い」
「かしこまりました」
本でも読んでよう。
今日は、夕食の時に国王陛下と王妃様に軽い挨拶をして、国王夫妻とアルマン様と夕食をとった。
レオニール様は、騎士団の団長に選ばれアルマン様に仕えることになってから一緒に夕食を食べていないそうだ。
今も、護衛として部屋のドア付近に立っている。
これは、レオニール様から言い出したことらしい。“騎士団の長である俺が仕える主と一緒に夕食を食べていては、他の奴らに示しがつかない”と言っていたらしい。
全てアルマン様に聞いたのだ。
夕食も終わり、お風呂にも入ってさっぱりして寝支度もしてもらい、今はゆっくり昼間の本の続きを読んでいる。
メアリには、もう休んでもらっている。
なんだか、明日の夜会のお手伝いも頼まれているらしいので、もう休んでもらった。
トントン
「はい?」
ノックの音が聞こえ、返事をしたのだが相手からの返事は帰ってこない。
こんな時間に誰だろ?
ベッドから降りて、ドアを開けるためドアのところまで行った。
ドアを開けると誰も居なかったのだが、足元を見るとメッセージカードの付いた花束が置いてあった。
その花束を持ち、部屋へ入りメッセージカードを読む。そこには……。
「“明日、再び貴女に会えるのを楽しみにしております。”差し出し人の名前はないか……。」
“再び”ということは、以前にも会ったことがある人……だよね。
となると……シュトール様?でもあの方はブレンディア王国にも自身の屋敷を持っていて、今夜はそこにいるはず……。
では、ケイ・ルーンが?
これは……一応明日レオニール様に言った方がいいよね……。
ひとまず、今日は寝よう。
あ、花は生けておかないと。
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翌日
トントン
「ミーナ様、レオニールです」
「どうぞ」
私が返事をすると、レオニール様が部屋に入ってきた。
「すみません、こんな早くから」
「いえ、それで話というのは?」
私は、昨日の花束に付いていたメッセージカードをレオニール様に渡した。
「これは……」
「シュトール様は、ブレンディア王国のご自分の屋敷にいらっしゃるんですよね?」
「えぇ、昨日は俺と一緒に夜はいました」
「そう、ですか……なら、やはり」
「ケイ・ルーンの可能性が高いですね」
「今回の夜会には、ルーン家の方も来られるとか」
「はい、招待客のリストに挙がっていました」
「それじゃ、夜会のときに少し話をしてみようと思います」
「警備ももっと厳重にしておきます。それからアルマンにも伝えておきます」
「分かりました。よろしくお願いします」
「それでは、今から行ってきます。ミーナ様は夜会まで、あまり出歩かないようにしてください」
「はい、ありがとうございました。レオニール様」
「いえ、では」
レオニール様は、出ていった。
「私も出来る限り、ミーナ様のお近くにいます」
「ありがとう、メアリ」
それから夜会まで、本を読んだり。刺繍をしたり、紅茶を飲みながらメアリと話をしたりしながら過ごした。
それから、夜会の準備をして部屋を出た。




