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贈り物

私とシュトール様はダンスフロアに来ていた。

私達が、ダンスフロアの中心まで来た時、ちょうど曲が鳴り始めた。


「レオニール達は元気にしていましたか?」

「レオニール様とお知り合いだったんですか?」

「はい、共にルッシェルで学んでいました。学院に居た頃は、いつも一緒にいましたからね」

「そうだったんですね、お元気ですよ」

「そうですか……それは良かった」


その後も、色々な話をした。

騎士団の話や、ルッシェル学院のことなどを話した。


「とても楽しく踊れました。ありがとうございました、シュトール様」

「こちらこそ、レオニール達が今何をやってるか知れて良かったです」

「それは良かった」

「それでは、また」


私とシュトール様は、互いに礼をとった。

シュトール様は人波を掻き分けて、ダンスフロアへ消えていった。


「ふー疲れた……」

「まだ一曲しか踊っておられませんよ、姫様」

「分かってる、さて、挨拶回りにいってくるよ」

「いってらっしゃいませ」


ーーーーーーーーーーー



挨拶回りをある程度終え、休んでいると……。


「挨拶回りは終わりましたか?」

「あ、はい。シュトール様も?」

「えぇ、主宰なので帰ることはできませんが」

「そうですね、私はもう帰ろうと思います。皆さん、私が帰らないと帰れませんから」

「確かに、では、馬車まで送りましょう」

「ありがとうございます」


私とシュトール様は、屋敷の入り口に来ている馬車へ向かう。

見ると、馬車の近くにメアリが立っていた。

メアリが馬車の扉を開けてくれる。


「さ、どうぞ姫様」

「ありがとうございました、シュトール様」

「いえ、とても楽しい時間でした。貴女とのダンス」

「私もとても楽しかったです。では」


私は馬車に乗り込んだ。メアリも乗り込んで、扉が閉じる。

窓から外を見ると、シュトール様が礼をしていた。

馬車も動き出した。


「お疲れ様でした」

「はー疲れた……でもこれからも、もっとあるんだよね」

「頑張って下さい。」

「騎士団の訓練に参加してもいいでしょ?」

「しょうがありませんね……たまにですよ」

「やったー!ありがとう、メアリ」


よかった、じゃなきゃ私は無理だよこんな生活。

よくできてたな、レミール。

あ~眠くなってきたな……。


「ミーナ様、寝ないでください」

「んー……眠い」

「はぁ……じゃちょっとだけですからね」

「ありがとう……」


私は睡魔に勝てずに、夢の中へ入っていった。




「ミーナ様、起きて下さい。着きましたよ」

「え?もう、着いたの?」

「よほど疲れていたんですね」

「う~ん、そうかも……」

「身支度を済ませて、早めに休みましょう」

「うん」


私とメアリが、馬車から降りて部屋に向かって城の中を歩いていると。


「メアリ様!」

「どうかしたの?」

「シュトール・マーン様より、贈り物が届きました」

「シュトール様から?」


私とメアリは、互いに困惑した顔で見つめ合った。


贈り物は、可憐な花で“今宵の出逢いに感謝を”とのメッセージカードも付いていた。


「いつの間に用意してたんだろ?」

「挨拶回りの時では?」

「そっか……でも、嬉しいねこういうの」

「これから、もっと増えますよ」


シュトール様からもらった花を、私の部屋のテーブルに飾ってから、私は眠りについた。




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