私
「分かりました。それではどうぞこちらえ……ミーナそちらは任せたぞ」
「はい」
お父様たちはアルマン王子と二人の近衛騎士を連れて王子がこれから滞在する部屋へ向かったのだろう
さて……
「私達も行きましょうか」
「あのさ」
「はい?」
私もレオニール様達を案内しようと声を掛けるとほぼ同じくらいにラベンダーのような色の髪の人も声を掛けてきました。
「なんで国王はレミール様に対してとミーナ様に対しての態度があんなに違うの?」
「シルバン!!無神経だぞ!!」
「だってージェイクも知りたいでしょ?」
「それは……」
「二人共やめろ、王女の御前だぞ」
「いえ、大丈夫ですよ。それは……私が呪われた姫だからです。」
「呪われた姫?」
私は自身にある痣のことそして、これまでにこの痣を持った者が生まれたときに起こったことを説明した
「そんなことが……」
「でも、実際それはただタイミングが悪いだけなんじゃないの?」
「そうなんですがずっとこの言い伝えがあるので、国王や王妃、民までもがその言い伝えを信じているのです。私がなんと言おうと……」
そう……私はこれまでも何度も話を聞いてほしいと、ずっと両親に訴えていた、だが両親である国王も王妃も全く聞く耳を持たなかったのだ
実際私も騎士団に入りこれまでのこの王家の歴史を詳しく調べるまでは私自身も信じて疑わなかったのだ。
「なるほど……それでこれまであまり表にもでていなかったのですね」
「えぇ……でも、ちゃんと私を見てくれている人もいるのです。
私はその人達に救われました。」