一段落2
「さて、今後のことについてですが」
「罰を受けないといけないんでしょ、どんな形であれ犯人に力を貸してたんだから」
私達は手当てなどを終えて、今はブレンディア王国の城の応接間でゆったりしている。
やっぱり、レミールは罰を受けないといけないのね……。
「まぁ……そうですね、ですが、レミール様は利用されただけです。それに、直接レミール様がしたのは、精霊を見つけてケイ・ルーンに教えただけでしょ?」
「そう、だけど」
「ならば、ブレンディア王国の離宮で監視付きで一月、過ごしていただきましょうか」
「……それだけ?」
「だって、なにもしてないでしょ?だったらこれでいいと思いますよ」
「そう……」
「よかったね、レミール」
「とりあえず、バイールの城に連絡をしましょう」
「あぁ、それがいいですね」
お父様とお母様、心配してるんだろうな……。
「それなら、大丈夫」
「何が大丈夫なんだ?バイロン」
「レイヤード様と、協力して転移術でジーン様をバイールに帰せます」
「そんなことができるんですか?」
私が聞くと、バイロン様は頷いた。
いつのまに、そんなことまでやってたんだろう……。
ま、便利になるならいいけどね。
レミールの罰、そんなに重くなくてよかった。
でも、なんか、拍子抜けするぐらいあっさりと解決しちゃってびっくりだな。
でも、ケイ・ルーン、それにアランとセインは行方をくらましてしまったらしい。
またなにか仕掛けてくるかもしれない。
「とりあえず、この後はゆっくりしてください。
レミール様もミーナ様も」
「分かりました」
「レミール様はこれから離宮へ行きますか?今から出発すれば、暗くなる前には着けますが」
「えぇ、そうするわ」
「え、もう出発するの?」
「姉さんと話すことなんて、今更ないわ」
「えぇー」
「えぇー、じゃないわよ」
「それじゃ行きましょうか」
「おい、お前が自ら案内することはないだろう」
「でも、兄さん。ミーナ様の時と同じで、レミール様も王族だから、一応俺がいった方がいいと思うけど」
「まぁ、そうだが……」
「それに、今回のことは俺も少なからず関わっているしね」
「……分かった」
「ありがとう、兄さん。じゃあ行きましょうか、レミール様」
アルマン様とレミールが、部屋のドアの方に歩いていく。
少しでいいから、レミールと話がしたかったな。
と思っていると、レミールが歩みを止めて私の方へ向いた。
「……ありがとう、助けてくれて……」
「当たり前でしょ、妹なんだから。それと……もう自分が好きなように、過ごして」
「どういう意味?」
「私もバイールの姫として正式に認められたから、もう無理して嫌いな勉強しなくてもいいって意味」
「……ありがとう、でも勉強は続けるわそれに社交の場は苦手なんでしょ?」
「ありがとう、レミール」
微かに笑って、レミールはアルマン様と共に部屋を出ていった。
レミールを助けられてよかった。
「ミーナ様も、部屋で休まれてはいかがですか?」
「そうですね、そうします」
「俺は、ジーン様をバイールに帰します」
「頼んだ、バイロン」
「ミーナ様、ちゃんと休んで下さいね?間違っても、稽古などしないでくださいね」
「わ、分かってる」
「それでは、お部屋へ行きましょうか」
「はい、じゃあお父様とお母様によろしくね」
「はい」
そして私も、レオニール様と部屋を出た。
部屋の前でレオニール様と別れて、部屋の中に入り、そのままベッドで眠りについた。




