対決
「ミーナ様、すべての準備終わりました」
「それじゃあ、始めましょう。皆さんは離れててください」
私は言葉を紡ぐ。
「光の精霊よ、悪を払い光を灯せ!」
私が言うと、辺りが光に包まれていく。
そして、黒い物に包まれているレミールも光に包まれていく。
「うっうわーーーーーーーーーー!」
「レミール!帰ってきなさい!」
レミールが苦しみ始め、だんだんと黒い物もなくなってくる……だが。
「この娘は帰さん!」
「悪の精霊……さっさとレミールから離れなさい」
「はっ、小娘が俺に勝てるとでも思っているのか!」
すると、突然突風が吹き、私の体に傷を付けていく。
「くっ!」
「ミーナ様!」
レオニール様がこちらに来ようとしてる。
「ダメです!まだ来ないで下さい!」
「しかし!」
「まだ悪の精霊が、レミールから離れていません。そうなると危険なんです!」
「……離れたら必ず、言って下さい。」
「はい!」
「そのままでは、俺には勝てないぞ」
「分かってるわよ!だから……ある人に力を貸してもらうのよ」
私がそう言うと、私の背後が辺りの光に負けないほどの光を放ち、ある人が現れる。
「ちと遅くないか?ワシを呼ぶのは」
「そんなことないですよ、精霊王」
「なっ!精霊王だと!」
「おや、なんじゃ知らんでミーナにケンカをうったのか?」
「“精霊王の寵姫”だったのか」
「“精霊王の寵姫”てなんですか?」
「それはの、縁ある者の中でも特別に祝福をたくさんもらえ、精霊の力が使える者のことじゃ。つまり、レミールは悪堕ちをしてなかったとしてもワシら、精霊の力を使うことはできなかったはずじゃ」
そうだったんだ……私は悪堕ちしたから使えなくなったのかと思ってたよ。
「くそーーーーーーーーーー!」
唐突に悪の精霊の力が増した。
ただの悪の精霊のくせに、何でこんなに強いのよ!
「ミーナ、あまり長引かせるな。レミールの体が持たんぞ」
「どういうこと?」
「あやつは、レミールの闇を自身の力に替えている。あまり長引かせると、レミールは死ぬぞ」
「本当に、質の悪い精霊に引っ掛かって!」
「ワシの力も貸そう、それで倒せ」
「了解!」
精霊王は、私の背中に手を当てた。
すると、私の中に温かい物が流れ込んでくる。




