手掛かり~ジーン~2
「ケイは、たまに私の元へ遊びに来ていたのですが……ある日、偶然ミーナ様とお会いしたようで……“僕はミーナ様を妻にする”とずっと言っていたのですが、最近はケイも大人になりミーナ様のことは諦めたのだと、思っていたのですが……」
ミーナ様は、幼い頃から城を抜け出して町をみたり、住人と話をしたりしていた。
ケイ・ルーンとミーナ様が会っていても不思議ではない……。だが、幼い頃から……一目惚れしてずっとミーナ様のことを狙っていたのだとすれば……。これは、相当厄介だぞ。
「とりあえず、レオニール団長に連絡してルーン家をすぐに調べてもらう」
「はい、お願いします。俺は、バイロン様達に知らせに……」
「了解、マイリーさんありがとうございました。帰りは兵に送らせます」
「お待ち下さい。ケイが考えたこの計画には、ケイ以外の協力も必要とします。その者達に……心当たりがあります」
確かに、これだけの事をやるには協力者が必要だろう……。その中の一人は、レミール様だ。
レミール様以外に、誰が?
「ケイが孤児院から引き取った、アランとセインと言う男たちです」
「!!!」
「クラーク様……?」
「ミーナ様と同時期に入学して……ずっと行動をしてた奴等だ」
「なっ!それじゃ、ミーナ様はずっと見張られていたってことですか?」
「やはり……。二人は幼い頃からケイと、行動を共にしていました。ミーナ様に会った日も、もしかしたら……一緒にいたかもしれません。それで、この計画に協力しているだと……」
「……それも含め、レオニール団長に連絡を入れてくる」
「はい……」
クラーク様は、部屋を静かに出ていった。
「ほんとに、申し訳ございません。」
「いえ、貴女のせいでは……。貴重な情報を、ありがとうございました。……お孫さんは……」
「良いのです。……ケイには、ちゃんと罰を受けて貰うつもりで、ここに来たのですから……ですが、まさかレミール様まで巻き込んでしまうなんて……本当に、バイール国王へ……どう顔向けすればいいか……」
その言葉に、俺は返せる言葉がなかった。
王族を狙い、同じ王族を使う。その罪はとても重くなるだろう……。しかも今回のこの事件は、二つの国の王族が関わっている。
その後、マイリーさんを見送りクラーク様と合流した。
すると、レオニール様の方も急にアランとセインが居なくなったのを怪しいとみて、二人の部屋を調べてみたところ、ミーナ様の写真や精霊の粉……ケイからと思われる手紙が見つかったとか。
「団長は、ブレンディア王国のルーン家に調べにいくらしい。ミーナ様が見つかったわけではないから、俺達はルーン家が保有している家をしらみ潰しにあたるしかない。」
「ま、それが妥当だな」
「二手に別れよう。その方が早い」
「じゃあ、おれとジーン、バイロンとレイヤード様でいいか?」
「あぁ、分かった。とりあえず、今日はこれで休もう。明日、朝一から探しに行かないといけないからな」
ミーナ様を早く見つけたいが、もしそれで俺達に何かあれば、ミーナ様が悲しむだろうしな……。
ミーナ様、どうか無事でいて下さいね。




