手掛かり~ジーン~
「やっぱり、後を追えないように何か術がかかっているみたいですね……」
「やっぱり無理か……」
ミーナ様が拐われてから数日が経っていた。
いまだになんの手掛かりもないまま、時間が過ぎている……。
ここ何日か、レイヤード様とバイロン様が魔力で犯人の足取りが追えないか調べているが、中々追えないみたいだ……。町の人達に話を聞くと、二人組の怪しい男がいたらしいが、今は全然見なくなったらしい。
その男たちのことを聞いても、フードを被っていて顔は全然見えなかったらしい。
「こうも情報が少ないと、ほんとに分かんないね~」
「アルマン様もなんだか様子がおかしいと聞きましたが……」
「犯人たちは、計画的に着実に今回の計画を練っていたのでしょう……。それで、アランとセインも仲間だったのは驚きました……」
「確かにな」
「とりあえず、バイロンはもう少しここで後をおってみてくれ、俺達は一度城に帰ってみる」
「町に聞き込みに行ってるやつらにも話を聞きたいですからね……」
「分かりました」
俺とクラーク様は一旦、城へ帰ることになった。
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「あぁ!ジーン団長、クラーク様ちょうどよかった」
城の門のところに来ると、いつも門の警備をしている兵と、淡い紫のワンピースを着た白髪の髪の気品があるおばあさんがいた。
「どうかしたのか?」
「はい、この人がミーナ様と話をさせて欲しいと、先程から直談判しているんです」
「ミーナ様に御用ですか?」
「はい……。私の孫のことでお話があるのです、どうか……どうか、ミーナ様に会わせてください」
「あなたの、お孫さん……ですか?」
「はい、私は町で小さなパン屋をしているマイリー・ルーンと言います。私の孫は、ブレンディア王国で魔術師を多く輩出しているルーン家の、ケイ・ルーンです」
「!ケイ・ルーンだと」
「クラーク様、知ってるんですか?」
「あぁ、ミーナ様と同じにルッシェル学院に入学したやつだ」
「!分かりました、とりあえず中で詳しい話を聞かせて下さい」
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俺とクラーク様と、マイリー・ルーンさんは城にある、応接室に入った。
それぞれがソファーに座ったのを見届けて、クラーク様が話をきりだした。
「俺は、ブレンディア王国で近衛騎士団に所属しているクラークと言います。ルーン家の人はほとんどが、ブレンディアに住んでいると思うのですが……なぜバイール王国に?」
「私は元々、バイール王国の貴族の娘でした。
たまたまバイールへ来ていた私の旦那、ケイの祖父にあたる人に見初められ、結婚し……ブレンディア王国に行きました。そして、月日はながれ……子供に家を譲ったのち、またバイールへ戻ってきたのです。元々私は、パン屋に成りたかったもので、ささやかながらパン屋を開かせていただき、今日までやってまいりました」
「なるほど……それで、話とは?」
「……近頃、ブレンディア王国で事件が起こっていると聞きます。……その事件、もしかしたらケイの仕業ではないかと」
「……それは、なぜ?」
「……今、ミーナ様は居なくなられているのでは?」
「なぜそれを!」
「それに、陛下もお倒れになられているとか」
「貴女は、いったい……」
「知り合いが多いだけですわ。とりあえず、これをご覧下さい」
そういって差し出されたのは、一冊のノートだった。
「中を見ても?」
「はい」
クラーク様が手に取り、ノートを開く俺も横から覗いてみる。
「!!!」
「これは!」
そこには、今までブレンディア王国で起こった出来事が書かれていた。
展開が速いかもしれないです。
何か変なところや、おかしなところがあったら教えていただけると嬉しいです。
評価などをつけて下さっている方、ありがとうございます。駄文ですが、最後までお付き合い下さると嬉しいです。
ケイのお祖母さんが出ましたね~。これからどう活躍してくれるのでしょうね。ちょっと侮れない方ですよ~。




