内緒話
「分かった?」
「いや、手掛かりもないに等しいな」
ある部屋に、二人の男がいた。
二人ともフード付きのコートを着ていて、暗闇に溶け込むように、人知れず会っていた。
「やはりか……」
「カリムが調べたところ、やっぱりあの二人も仲間の可能性が高い……だが」
「だが?」
「妙に証拠を残し過ぎている気もするんだ……カリムもそのことを不思議に思っていたみたいだ」
「なるほど……二人が気づいてほしくて、これだけの証拠を残したのか……または、罠をしかけたか……」
「どちらにせよ、油断は禁物だな。下手に動いて相手にしられてもまずいからな……」
「とりあえず、居場所についてはおれに任せておいて」
「あぁ、頼んだ。こっちも外堀を埋めていってる最中だしな」
二人はある事件に巻き込まれ、その調査をやっているようだ。
「まぁ~あの二人が絡んでたのは、びっくりだな」
「あぁ……だが、少しだが変なところもあったがな……」
「変なところ?」
「入学の魔力審査のとき、あの二人はけっこう魔力があったらしいんだが、後々調べたら魔力がひとつ下のクラスぐらいだったらしい」
「……魔力を操作したのか?または、審査したやつに術をかけたか……」
「後者の方が強いかもな……審査したやつは、朧気にしかアランとセインを覚えてなかった」
「そうか……」
二人はしばし沈黙していた。
どちらも、色々な考えが頭の中を駆け巡っているのだろう。
すると、1人の男が思い出したかのように言った。
「父上と母上は、異常ないか?」
「大丈夫だよ、早く対処法を教えてもらっていたから、すぐに回復しているよ。今は長いお休みをとれて、二人とも楽しんでるしね」
「それはよかった」
「ま、この事件のことが終わったら俺達も休みをもらおう」
「それはいいな」
「じゃあ、また何かあったら知らせてくれ」
「分かった。気をつけてな」
「それはこっちのセリフだよ」
「あぁ、分かってる」
そして、二人の男は姿を消していった。




