襲撃2
「っう……こ、こ……どこ?」
目が覚めると、ベッドに寝かされていた。
意識がなくなる前、殴られたお腹が痛い……。
「目が覚めた?」
声のした方を見ると、ドアのところにアランとセインが立っていた……。
「もう少し手加減しても良かったんじゃないの?」
「これでも、けっこう力を抜いたんだが……すまない」
「ここどこ?」
「俺達のご主人様の別荘……てところかな」
「ご主人様……」
「まぁ、もうすぐ来ると思うよ」
ご主人様……。
その人が、これまでのことを計画して実行させていたんだ……。
「最初から、私が狙いだったの?」
「そうだよ、ミーナと初めて会った日、ミーナを襲わせたのも俺達だよ。最近からミーナに近づくために、俺達は動いてたんだよ」
最初から……ずっと。
「そう……彼らには、君の行動……そして、騎士団の人達の行動を逐一俺に報告するように、命令していたんです」
「ケイ……ルーン……」
本当に最初から仕組まれてたんだ……。
あの、対決の組み合わせも……意図的に仕組んだものだったのか……。
「君の力を知りたかったのでね、少し試させてもらいました……」
「なんで……」
「君が欲しかったんです」
私を得るために……他のなんの関係ない人達が、大勢クリスタル漬けにされていたの……?
「なぜ……私に直接言わなかったの?」
「素直に君が、俺の物になるか分からなかったからです」
「……どういうこと?」
「俺は、君を妻に迎えたいんですよ」
「……妻に?」
「君は忘れているかも知れませんが、幼い頃……俺達は会っているんですよ」
幼い頃に、会っている?
こんな整った顔をしていたら、忘れないと思うんだけど……どこであったんだろう……。
「やっぱり……覚えてない、ですよね。数時間だけでしたから……もう少し、ここにいて下さいね。いろいろと、後処理がありますから」
「何を……するつもり?」
「それは、まだ言えません。ただ、楽しみにしていて下さいね」
そういうと、ケイはアランとセインを連れて出ていった。
もちろん、この部屋の鍵も忘れずにかけてその上、ドアの前には人がいる気配もする。
私は、改めて部屋を眺めてみた。
部屋には、簡素な机と椅子。それに、本棚が三つと窓が一ヶ所と、今、私が座っているベッドだけの殺風景な部屋だ。
「どーしよー……」
今頃、ジーンは大慌てだろうな……。
あれからどれくらい経っているのか、分からないけど……。
レオニール様達のところにも、連絡がいってるんだろうな……。
レオニール様のお仕事、また、増やしちゃった……。あれ?……私、レオニール様のことばっかりだなー……なんでだろ?
そんなことを考えている間に、私は……眠りに浸いていた。




