表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/109

動く~レミール~

「ねぇ、いつまでこんなところで過ごさないといけないの?」

「もう少しの辛抱ですよ……そろそろ陛下が倒れて、王宮も大変なことになってる頃でしょうから」


そういってケイはニヤリと笑った。

私達は、ケイの家の別荘に来ていた。ここは、ケイの12の時に誕生日でもらったらしい。

王都であまり、人目につかないところに建っているここは周辺の人達にはお化け屋敷と言われているみたい。

ま、そういうところの方が都合がいいみたいだけど。

侍女達はいないし、屋敷もボロい……早く綺麗な屋敷で快適に暮らしたい。


「ケイ様、陛下が倒れてレオニール様達も捜査に動き出しました」

「アルマン様は王妃様に替わって、陛下の元にいるみたいです」

「そうか、さてこちらも動き出しましょうか……アラン、セイン、急いでバイール王国へ行ってください、そしてある夜会に出席してほしいんです」

「こんな時に夜会?」

「二人には、俺の姫を連れてきて欲しいんです」

「なるほどね~、了解。今から向かうよ」


そしてアランとセインは出ていった。


「レミィ、君にもやってほしいことがあるんです」

「何かしら?」

「アルマン様のところに行ってください」

「はぁ?アルマン様は王宮の、王の私室にいるんでしょ?そんなの無理よ」

「俺も一緒に行きますよ。アルマン様にも魔術をかけないといけないからね、やってくれますよね」

「えぇ、行くわ」

「それじゃあ、行きましょう」


私とケイは王宮へ向けて出発した。



ーーーーーーーーーーーーーーーーー





「さぁ準備はいいですか?」


ケイに聞かれ私は頷いた。


バンッ


「何者だ!」

「こんにちは、アルマン様」

「レミール様……何故ここに」

「私が連れてきたのですよ、アルマン様の力となるために」

「お前は……確かルーン家の」

「覚えていらしたのですね」

「もちろん、我が国でルーン家の者を知らない者はいないだろうからな」

「そうですか……」


扉を開いた先には、少し疲れの見えるアルマン様と……ベッドに横たわる国王陛下がいた。


「覚えていただけていたのは嬉しいですが、しばし我々のことを忘れていただきます」

「何を……まさか、一連の事件はお前達の仕業か」

「それにも気付かれましたか、さて、アルマン様には術にかかっていただきます」

「なにっ!レミール様!」

「私はアルマン様と一緒にいたいのです!ですから……受け入れて下さいますよね」


そういって私はアルマン様にキスをした。

最初暴れていたアルマン様は、しだいに体の力が抜けていった。


「ねぇ!本当にこれだけでいいの?」

「えぇ、すぐに効果がでますよ」


すると……アルマン様が顔を上げた。


「アルマン様……大丈夫ですか?」

「あぁ、大丈夫だ。ところで俺は何を……」

「陛下が倒れて、私と一緒に見舞いに来たんですよ。お忘れですか?」

「そうだったのか……」

「大丈夫ですか?少し休まれた方が」

「あぁ、レミールも一緒に休もう」

「あの私との関係は……?」

「?恋人だろ、君も疲れているみたいだね。さぁ、俺の部屋へ行こう」


本当に効いてる!

精霊の粉には、惚れ薬みたいな効果もあるって聞いてたけど……本当だったなんて!


「ごゆっくりどうぞ……」

「えぇ、ありがとうケイ」


これで、やっとこの国の王妃に!アルマン様の妻に!



「ふっ……バカな女。だが、もう少しだけ役に立ってもらいますよ」


あの男がこんなことを言っていたなんて、浮かれていた私には全く聞こえていなかった。




レミールの立ち位置が定まらない……。

先の展開が迷宮入りしそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ