動く~レオニール~
「その精霊の粉が落ちていたということは、陛下もしくわアルマンが狙われている可能性があるということか……」
「はい、念のため注意しておいた方がいいかと」
「分かった。引き続き気をつけて捜査してくれ」
「はい、でわ失礼します」
クラークから連絡が来た。
精霊の粉は人間には猛毒……そんなものが何故。
王宮に落ちていたということは、持ち歩いているのか?
「そんなに考え込んで、どうしたの兄さん」
「アルマンか、最近体調に変化は?」
「ないけど……また急にどうしたの?」
俺はさっきクラークから聞いた話をアルマンに話した。
「そうか……でもなんともないよ」
「それならいいんだ……」
「犯人は王位を狙ってるのかな……」
「分からんが……それもあるかもしれない、警戒しておいて損はないだろう」
「そうだね」
「この事件はまだ分からないことが多すぎる……」
「もっと情報が欲しいけど、精霊が関わっているのもあってなかなか動けないからね。ミーナ様頼りになってしまうのが悔やまれるね……」
「あぁ、そうだな……」
まだ妹姫が犯人だと知った時の傷も癒えぬまま、真実をつきとめたいと……知りたいと、ブレンディア王国を出発したミーナ様。
ミーナ様は確かに強いが、脆い。
ミーナ様の役に立つと……誓ったのに、結局は何の役にも立っていないじゃないか……。
俺は、何をしてるんだ。
「兄さん……。悔しいのは俺も一緒だよ」
アルマンが俺の手に触れてきた……見れば少し血が滲んでいた。
無意識に手を握り締めていたようだ。
「大丈夫だ、兄さん。ミーナ様は自分で、真実を知ることを選んだ……心は決まっている。ミーナ様は決して途中で投げ出したりはしないよ、あとは周りのやつらが支え……協力して、ミーナ様を助けていけばいいんだよ」
「そうだな、まずはこちらでできることをしよう」
「そのいきだ」
その時
バンッ
「た、大変でございます!」
「なんだ騒々しい」
「話せ」
「はい、へ、陛下が……お倒れになりました!」
「なんだと!」
「父上はどこだ!」
「お部屋で医師に観てもらっております!」
俺とアルマンは急いで、陛下の元へ行った。
犯人の狙いは陛下だったのだ。
幸い命は助かったが、毒の影響かずっと眠っている。
母上は、父上のそばから全く離れようとしなかった……。
「とりあえず、ミーナ様に連絡を何らかの治療法を知っているかもしれないからな。それと、陛下に出されていた食事を調べろ」
「はい、すぐに。……大丈夫か、アルマン」
「……大丈夫だよ、兄さん。ミーナ様も頑張ってるし、俺がここでヘタレるわけにはいかないだろ」
「確かにな……。ミーナ様にはすぐに連絡をとる、食事のことはもう調べに入ってる」
「さーて、頑張ろうか。やっと出番みたいだしね」
「あぁ、やってやろう」
俺達は拳を突き合わせた。




