夜会
次の日の朝
さっそく今日、夜会が開かれるそうで朝食を食べたあとはドレスや、今日の夜会で身に付ける装飾品やらを決めなければならない。
マナーの方は、朝食の時にまとめて見るらしい。
「レミールはドレスをたくさん持っていたけど、ミーナは社交デビューのときぐらいしか着てないから、今日いくつか見繕っておきましょう。これからも色々あるから」
「はい……」
でも、コルセット苦手なんだよなぁ~
食事もあんまり摂れないし、苦しいし……
「ミーナ様、とりあえず俺達は町の人にも変わったことはなかったか聞きに行ってくるよ。ミーナ様は、今日はお姫様のお仕事頑張って」
「ありがとうございます。クラーク様。レイヤード様とバイロン様はどうするんですか?」
「俺達は、もうちょっとレミール様の部屋を調べてから、城の周りも見て回るつもりだ」
「そうですか……私もそっちを手伝いたいんですが……」
「ダメダメ、今日はバイール王国の姫としての仕事をしなさい」
う~夜会より外で動いてる方がいいのにー!
しかも今日はお披露目なんて……
今日の夜会は、私の正式なお披露目も兼ねている。
そこで、挨拶もしないといけない。こういう堅苦しい、ところでの挨拶なんて……絶対嫌なのに……
「大丈夫よ、ミーナ。今日の夜会は絶対に、ミーナを忘れられないように、印象付けなきゃいけないわね……」
うん……着せ替え人形決定だねこれは。
母様、目をキラキラさせてウキウキしてるもの……。
父様も……そんな母様を見て嬉しそうに見つめちゃってるし……
こんな二人を誰も止められないだろうしね。
「大変ですね」
ジーンがニヤニヤしながら言ってきたので、軽く睨んで
「じゃあ、変わってくれる?」
「俺に女装しろって言うんですか?」
「大丈夫よ、本番はちゃんと私がやるから」
「嫌ですよ。それに、レミール様の捜索もしないといけないですし」
「あー……そうだったね」
「ちゃんと夜会には護衛として付きますし、今日の夜会はだいたいがミーナ様の事情を知っている貴族の家ばかりですから」
「あ、そうなの?」
「まだ名簿見てなかったんですね、あとでお渡ししますよ」
「分かった。こっちで団長やってたときは一番に見てたのにね」
「変わりましたね……少しの間に」
「まぁね……ま、中身は変わってないから安心して」
「それは、会ってすぐに分かりました」
「な、これでも魔術は前より使えるようになったんだから」
「はいはい、分かりましたよ。とにかくあとで持っていきますね」
「はーい……」
ジーンって絶対に私のこと姫って思ってないよね……
ま、急に態度変えられても困るけどね。
とりあえず、今日も1日頑張ろ。




