帰省
さてさて、私は帰ってきました故郷へ。
私とクラーク様、バイロン様は以前アルマン様達が視察として来た船に乗って帰って来たので、今、私達は港町にいます。
「さて、まずは城に向かいましょうか。父と母にも会っておかなければいけませんし」
「それがいいね、俺達も挨拶しとかないといけないしね~」
すると、町の方からジーンが来ていた。
「お久しぶりです、ミーナ様。それと、ようこそクラーク様、バイロン様」
「久しぶりね、ジーン」
「またお邪魔するね~」
「……よろしく」
「出迎えに来てくれたの?」
「それもありますが……早くミーナ様の耳に入れたいことがありまして」
「どうかしたの?」
「……レミール様が、いなくなりました……」
え、レミールが、いなくなった?
「いつからいないの?」
「ミーナ様達が出発して、しばらくたった時に……侍女が言うには部屋で本を読んでいたらしいのですが。侍女が飲み物を持っていった時にはもう……」
「そう……とりあえず、城に向かいましょう」
私達は最初、城には馬車でいく予定だったのを、それぞれが馬に乗って向かうことになった。
「父様、母様」
「おぉ、ミーナ帰ったか……」
「ミーナ……」
城へ戻ってすぐに、父様達のところへ向かった。
すると、二人ともよく眠れていないのか顔色が悪い。
「レミールが、いなくなったと聞きました」
「あぁ、そうなのだ……いなくなったのが分かってすぐに、騎士団に探させたのだが、まったくでな……城の者もみな見ていないのだ」
「昼間でしたし、お部屋の前にはねんのため騎士を就けておいたのですが、その者も部屋からは物音がしなかったと」
「なら、バルコニーから出たのでは?」
「それもありません。窓も閉まっていて、外で見回りをしていた騎士達もみていないのです」
「それじゃあ、どうやって……」
「魔術を使ったんじゃないかな」
それまで、あまりしゃべらなかったバイロン様が言った。
確かにそれなら、誰にも見られずに別のところに行くことができる。でも、それなら……。
「誰かがレミール様の部屋へ来たことになるね~しかも、相当魔術を使いなれている者が」
「ジーン、城の結界に変化は?」
「なかったと思いますが、その日の見回りの者に聞いてみます」
「それと、レイヤード様は?」
「俺ならここだよ」
その声に振り返ると、ドアのところにレイヤード様はたっていた。
「久しぶりだな、ミーナ様。クラーク様もバイロン様も、よくいらっしゃいました」
「もしかして……レミール様のお部屋を調べていましたか?」
「あぁ……来て早々申し訳ないが、バイロン様も来てくれませんか?」
「分かりました」
「ミーナ様は会いに行くんだろ」
「はい、クラーク様と行ってきます」
「気をつけてな、それでは失礼します」
レイヤード様はバイロン様を連れて出ていった。
「ミーナ様、誰に会いに行くのかな?」
「ミーナ様……もしかして」
「そのもしかしてよ、ジーン。とりあえずあの方に話を聞いて、現状がどんなものなのか、聞きに行かないといけないし。謝罪もしたいしね」
すると、クラーク様がさすがに困ってしまっているので質問に答える。
「精霊王に会いに行きます」
久しぶりに、ジーンとレイヤードが出てきましたね。
これから、活躍していただきたいです。




