任務当日
いよいよ今日から作戦が始まる。
本格的な任務はこれが初めてだ。これまでは、迷子の捜索やら、落とし物をとどけたりと、軽めのものだったが……今回のは人の命も関わってくる。
慎重にいかないとね。
などと考えながら食堂までの道のりを歩いていると……。
「おはようございます。ミーナ様」
「あ、レオニール様。おはようございます」
レオニール様が前の方から歩いて来ていた。
多分、食堂からの帰りなのだろう。
私達、学生が使う食堂と、騎士団であるレオニール様達が使う食堂は隣同士にある。なので、道のりが同じようになるのだ。
でもなぜだろう?普通ならとっくに朝食を食べて、私達の訓練が始まる前から身体を動かしているのに……。
「レオニール様、今日は少し遅かったんですか?」
「はい、少々寝過ごしました。今日から任務だというのに……、お恥ずかしい」
「いいえ、そんな……むしろこのくらいでいいのではないですか?」
「そうですか……?」
「はい、私達の要はレオニール様です。そんな人に倒れられても、困ります。しっかり休んで下さい」
「ですが……」
「休むことも仕事の1つです」
「はぁー……ミーナ様に言われると妙に説得力がありますね」
「実際に経験済みですから」
そして二人で笑い合う。
「そうでしたね。それではまたあとで」
「はい」
それから、私達は分かれた。
今日は夜に任務を行うため、朝食を食べた後は夕方まで眠っていた。




