ある者の思い
「どうでした?例の姫様は」
「うん、やっぱり思ってたとおりだったよ」
「じゃあ……」
「あぁ、作戦を実行に移そう……」
「かしこまりました。……レミィはどういたしますか?」
「こちらに来てもらおう。彼女は今回のキーパーソンだからね」
そう……僕のお姫様を手に入れるための。
さて、お姫様にはまだまだ秘密がありそうだし……力をまだ少ししか出せてない。
これからが本当に楽しみだ。
「全く……あなたの行動にはいつもハラハラさせられますよ」
「ほんとほんと、お姫様から君のこと聞かれて冷や汗が出たよ」
「二人とも来てたんだ、そっか……少しでもお姫様の気を引けたならよかったよ」
「もう、僕たちの身にもなってよね!」
「そうですよ、それでなくてもお姫様には、騎士団の者達が近くにいるのが多いんですから」
「悪かったよ、君たちには苦労をかける。だがいずれ、お姫様が僕の物になれば、二人はその護衛騎士になるんだから……今はその予行練習ってことで」
「いいよ、お姫様のことは気に入ってるしね」
「そうですね」
「あぁ……信じてるよ。……アラン、セイン」
「任せてよ、ケイ・ルーン様」
「姫様を必ず貴方のもとへ……」
僕はケイ・ルーン
ブレンディア王国では、高い魔力をもつ魔術師を輩出することで有名な、ルーン家の跡取りだ。
そして、さっきの二人は僕と幼い頃から一緒にいる。いわば幼なじみみたいなものだ。
ブレンディア王国は魔力で次期国王を決める。つまり、どんなものでも王の座につくことができる、ということだ。
だが、誰もそんなことはしない……なぜなら今のブレンディア王国の基礎を創ったのも、国の水準が上がったのも国王のお陰だから。
それに、そんなに出世欲が強くないからである。
それはルーン家も同じだ。だが今、そんなブレンディア王家にある話が出ている……。
バイール王国の第一王女であるミーナ様を次期国王の妃に迎える。
僕は、耳を疑った。それは僕が密かに想っていた相手だったから。
だから、僕は彼女を手に入れるために……王位を手に入れる。
漆黒の髪と瞳を持つ、僕のお姫様のために……。
1ヶ月弱放置してしまって申し訳ありません。
また別のお話しを思いついているのですが、先にこちらを完結できるよう、頑張ります!
ブクマされてるかた、ここまで読んで頂いた方ありがとうございます。




