目覚め
「ミーナ」
「……ん?」
「ミーナ、起きるんじゃ」
「う~ん……」
「全く……世話のかかる、起きんかミーナ!」
「っはい!……あれ?」
「やっと起きたか……」
「精霊王、ここは?」
「ここは、いわば死と生の狭間といったところか」
「え、私、死ぬの?」
「阿呆、ワシがなんのためにここに来たと思っとるんじゃ」
「あ、そっか……」
「全く、お前はあの場ではまったくそんなのを感じさせなかったのに、急にお前の魂の気配が薄くなっていたからおどろいだぞ」
私、安心し過ぎたのかな……。
メアリがまた心配するな。
「分かったら早くするぞ」
「何を?」
「お前に魔力を流し込む、お前は魔力を使いすぎているらしいからな」
「なるほどね~」
「それじゃあ、いくぞ」
精霊王は私に手をかざした、するとそこからふわふわと光の玉が生まれ、私の体に入っていく。
体がぽかぽかしてくる、暖かい……。
「もう無茶をするんじゃないぞ、心配する奴等が多いからのぅ」
「すみません……」
「それは起きてからいうんじゃな」
「はい、分かりました。本当にありがとうございました」
「また、何かあれば言え」
「はい、それじゃあ、また」
私は目を閉じた。
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「ミーナ様、早く起きて下さい。」
「もう二週間だぞ、どうなってるんだ」
この声は、メアリ……とアルマン様?
ていうか、二週間!?
私、二週間も眠ってたんだ……そりゃ心配するよねー。
「医者は体に異常はなし、魔術師達は手をつけようがないと……」
「ミーナ様……」
レオニール様……まぁそりゃ体には異常はないだろうね、魔力が無かっただけだからね。
メアリが泣きそうだから、もう起きなきゃ。
「……ん」
「ミーナ様!」
「ミーナ様!医者を呼べ!ミーナ様が目覚める」
「ん~……ここ……」
「王宮にある部屋のベッドです、ミーナ様……分かりますか?」
「メアリ?」
「はい!良かった……本当に」
「ごめんね、心配かけて」
「ほんとですよ、寿命が縮むかと思いましたよ」
「ずっと着いててくれたの?」
「はい、私とレオニール様が交代で……」
「レオニール様、ありがとうございました」
「いえ、無事ならいいのです」
「ミーナ様、一応医者に診てもらいましょう。体の傷もまだ治っていませんから」
「何から何まで本当にすみません、アルマン様」
それから、医者に診てもらいその日はベッドの上でゆっくり過ごさせてもらった。




