決着~レオニール~
「ミーナ様の様子は?」
「まだ目覚めない……侍女のメアリが、いつ目覚めてもいいようにと、傍についている」
「そう……医者からは?」
「体には異常はないらしい、魔力を使いすぎただけだろう、と」
「なるほどね……」
あの事件があった日から一週間が経った。
ミーナ様は、メアリが入浴の準備をしている際、眠ったらしい。
その後、メアリが入浴の準備を終え部屋で眠っていたミーナ様に声をかけた時、少しも動かなかったため、俺に知らせにきたのだ。
医者にも、魔術師であるバイロンにも診てもらい、その原因は疲労と魔力の使いすぎだろうということだった。
だが、もう一週間だ……。
「んー……相当、魔力を消費してたのかな」
「たぶんな、あの術式は使う魔力も膨大なものだろうからな……」
「そっか……後は、ミーナ様しだいだね」
「あぁ」
「で、ケイ・ルーン達は?」
「ケイ・ルーンは昨日、ルーン家から王宮の牢に移ってる、ケイも魔力の消費が激しかったらしく二日間、目を覚まさなかったらしい。今は、牢でおとなしくしている。アランとセインも牢に入っておとなしくしてる、話をきいたが幼い頃から今回の事件の作戦を、ケイと一緒に考えていたそうだ」
「幼い頃からか……」
「元は、アランとセインは孤児院の出身らしい、そこの神父が腐ってたらしく、神父の悪事が公になった際、ケイに引き取られたらしい。だから……恩があったらしい」
「そっか……でも罰は受けてもらわないとね、どうするんだろ、父上」
「さぁな……最悪、処刑だろう。父上にも、毒を盛ってたのは確かだからな……」
「最高は?」
「国外追放、か……」
「う~ん……」
「ミーナ様がそれまでに目覚めてくれるといいんだが……」
「そうだね」
「じゃ、そろそろ交代の時間だからもう行くぞ」
「はいはい、行ってらっしゃい」
俺は、ミーナ様が眠っている部屋へ向かう。
ミーナ様が眠りついて、メアリが四六時中ずっと傍にいて、体調を崩しかねないため俺とメアリの交代制にしようと、言ったのだ。
半日ずつにしようということになり、やっているのだが……たぶん、メアリは夜も傍についているのだろう。目の下の隈が、どんなに隠そうとしていても、分かる。
トントン
「レオニールです。そろそろ、交代の時間です」
「あら、もうそんな時間だったんですね……」
「少しでもいいですから、休んで下さい。ミーナ様が目覚めたとき、メアリが倒れていてはミーナ様が悲しみますよ」
「はい、ありがとうございます……では、休ませて頂きますね……」
メアリは、ゆっくりと部屋を出ていった。
ミーナ様に目を向けると、穏やかに眠っている。
俺は、ベッドの傍にある椅子に腰掛けた。
本当に、今にも起きそうな寝顔で眠っている。
ミーナ様、早く起きて下さい。じゃないと、たくさんの人が、悲しみますよ。
メアリだって、いつ倒れてもおかしくはないぐらい憔悴しています。
早く目覚めて下さい。




