決戦3
「離せーーーーー!」
光の鎖が2、3本ちぎれた。
「ミーナ!早くするんじゃ!」
「書けました!悪に囚われし者に光の幸福を!彼の者を光へ導け!」
術式は光始め、悪の精霊を引き剥がし始める。
助かるかどうかは、ケイ・ルーン自身にかかっている。
だが、ほぼ体を乗っ取られていたため、ケイ・ルーンの体力も精神の方も、壊れかかっているかもしれない……もし、助かったとしても体に後遺症もしくは、腕や足を持っていかれる可能性もある。
「うわーーーーーーーーー!」
「ワシも少し、術式に細工をするぞ!」
「何をするんですか?」
「このままでは、こやつは悪の精霊と一緒に連れていかれてしまう。少し手を加えて、悪の精霊がこやつから離れ安くする!」
「分かりました!」
光の精霊王は、鎖を出していない左手を術式の方に向けた、すると、術式から放たれている光がますます強くなった。
「くそーーーーー!ただでは、離れてやらんぞ!こやつも道連れだーーーー!」
「くっ!この期におよんでまだ、こんな力を……」
「光の精霊王!」
「ケイ!戻ってこい!」
悪の精霊が悪足掻きを始めたため、私も光の精霊王を手伝おうとしていた時、突如、その声は響いた。
「お前はそんなやつに負けるほど、柔じゃないだろ!」
「そうだ!一度は弱味を突かれて負けたかもしれない、だが、本当のお前なら……そんなやつには負けないはずだ!」
「アラン……セイン……」
「ミーナ……ごめんね、ここまで巻き込んでおいて、今更遅いけど……やっぱり、俺達にとってケイは大切なやつなんだ……」
「自分達が犯した罪の重さも、分かってる……。ちゃんと罪も償う、ただ……ケイを、俺達の恩人を助けてやってくれ!」
「頼む!ミーナ!」
「そんなの……当たり前でしょ!だからこそ、私は光の精霊王をここに呼んだんだし、最初から助けるって決めてたよ」
「ありがとう!ミーナ」
「ありがとう」
二人は涙を流しながら、私に礼を言う。
ケイは、本当にいい人達を仲間に持ってるんだな……。
「おい!そこの、アランとセインだったか?こやつにもっと、声をかけてやれ!」
「どうかしたんですか!」
「あやつらが声をかけていた時、少しじゃが悪の精霊がケイとやらかや離れた!」
ケイの方を見ると、目の色が片方戻っている。
「二人とも、ケイに声をかけ続けて!」
「分かった!」
「光の精霊王!」
「うむ、最後の仕上げじゃ!」
アランとセインが声をかけ続けている今、さらに術式に力を注ぐ。
「ケイ・ルーン!戻って来て!あなたの帰りを待つ人がいるんだから、その人達を泣かしたら、私はあなたを絶対に許さない!」
「戻ってこい!ケイ!」
「ケイ!」
「うわーーーーーーーーーーー!」
ケイの体が光に包まれた。
すると、突風が私達を襲った!
「くっ!」
「ミーナ様!」
「うわっ!」
辺りは、光が無くなると、黒い風に覆われた……。




