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花束の差出人は?2

夜会も中盤になった頃、レオニール様が自然に私とカリムを、夜会の会場から連れ出し別の部屋へ案内してくれた。



「また、あとで呼びに来ます。それまでは、二人で」

「ありがとうございます、レオニール様。」

「ありがとうございます」



レオニール様は、一礼して部屋から出ていった。

たぶん部屋の前にレオニール様はいるだろう。

部屋には、私とカリムの二人だけ。



「まずは……無事で良かった」

「ごめんね、何も説明出来ずにバイールに帰ることになっちゃって……」

「ほんとよ、ミーナは連れ去られたって言うしアランとセインも居なくなるし、二人の部屋を調べたら、ミーナの盗撮した写真がこれでもか!ていうくらい出てくるし、驚いてばっかりよ」

「申し訳ない……」

「……まぁ、元気そうで安心した。それにしても、あの二人には騙されたね……ミーナを狙ってるなんて思わなかったもん」

「私も全然気づかなかったもん、普通に騙されてたからね」

「話変わるけど、事件の真相を聞いて、ケイ・ルーンとミーナはどこかであってるのよね?」

「みたいなんだけど……覚えてないんだよね」

「小さい頃に会ってるのよね?なら、バイールで会ってるってことでしょ?」

「たぶん……」



本当に全然覚えてないんだよね……。

バイールに、ケイ・ルーンのお祖母さんがいるらしいけど、会ったことがないから分からないし……。



「んー……まぁミーナは綺麗だからねー」

「いや、それはない!」

「あんたね……」

「何?」

「なんでもない、とりあえずケイ・ルーンとどこで会ったのかは思い出してよね」

「頑張ってみる……」

「ま、事件のことは置いといて……早く捕まるといいね」

「そうだね……」


それからお互いの最近の様子だったり、ブレンディア王国に最近できたお菓子屋さんのケーキが美味しいとか、そんな話をして二人でゆっくり過ごした。



ーーーーーーーーーーーー



トントン


「二人とももういいですか?そろそろ夜会も終盤ですよ」



ドアから顔を出したのはジェイク様だった。


「はい、分かりました」

「ミーナ、またバイールに戻っても手紙を書いてね、私も出すから」

「うん!」



それから、ジェイク様とカリムと一緒に会場へ戻った。


「ミーナ様、すみません。ちょっと席を外します。近くにはメアリさんもいらっしゃいますし、他の騎士もいますから」

「分かりました」

「出来るだけ早く戻ります」


そう言ってジェイク様とカリムは去っていった。

さて、一人でなにしてまってようかなーなんて考えていると……。


「こんばんは、ミーナ様」


声をかけてきたのは、白髪の気品のあるお祖母さんだった。


「こんばんは……えっと……」

「マイリー・ルーンと言います。ケイ・ルーンの祖母です」

「ケイ・ルーンの!?」

「はい、ミーナ様が知っているか分かりませんがバイールで、パン屋を営んでおります」

「パン屋……」

「ミーナ様もよく買いに来られていましたよ、お城を抜け出して」


城を抜け出して、よく行っていたパン屋……。


「あ!もしかして、マイリーのパン屋さん……」

「そうです、いつもチョコが付いていたり中に入っていたりしてるパンを買われていましたね」

「マーおばあちゃん?」

「そうよ、ミーナちゃん」



小さい頃、離宮を初めて抜け出したとき。

食べるものも、無くてその日はとってもお腹が空いていて、マイリーのパン屋さんの前で倒れていた私を、中に入れてくれてパンをくれた人……それがマーおばあちゃんだった。

それから、よくパン屋さんに行くようになって、残り物のパンとか、余ったパンの耳とかもらってたっけ……。そのおかげで、騎士団に入団するまで生きてこれたといっても過言ではない。


「あの花束は、おばあちゃんが?」

「花束?花束なんて私は贈ってないわ」

「そっか……おばあちゃんでもないのか……」

「ミーナちゃん、ちょっと話がしたいの……ケイのことで……」

「じゃあ、バルコニーに行こうか」



私は、メアリにバルコニーに行くことを伝えておばあちゃんとバルコニーへ出た。




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