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零の月

零の月-秘密-

作者: 海月くらげ



神の庭の楽園



とある女神は聡明であり愚かであった。

美しく醜い。

優しく残酷。

強固でありながら脆い。


真実であり嘘である。

罪人であり断罪者であった。

全てを知りながら全てを知らない。



それは赤子のように無知で

老人のように博識だった。



その女神の名はクラウン。

道化師(clown)であり女王(crown)

図書館に住まう最古の神。



また、


楽園(エデン)の鍵を握る者。



罪の概念のない唯一の女神は

他の神々が罪を禁忌(パンドラ)の箱に隠すとき

断罪を行った。

神々は気付かず己の手で断罪を自らに施した。








後に女神は唄う




禁忌の箱に入れしもの


望んでやまぬ楽園の


鍵と知りてももう遅い


罪深き憐れな神は立ち入れぬ


箱を開いて見るがいい


罪に喰われてぬのは愉快


二度とまみえぬ癒しの園よ


無垢なる眠りにつくがよい

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