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episode:1-2

2話投稿してるかと思ったらしてなかったΣ(゜д゜lll)

両チーム一斉に脚部に装備されたローラーホイールを唸らせ住宅街から侵入した。

観客席から見て彼らは建物の死角に入るが問題はない。

RMが高層ビルの陰に隠れるのと同時に、そのビルがパッと透けて、その向こうのRMの姿が見えた。

「あ!赤の方が先に仕掛けた」

先手をとったのは赤い識別ランプのフェラスだった。腰にマウントしてあった。サブマシンガンを取り。前方の青い識別ランプのフェラスに向けトリガーを引く。フルオートで放たれた弾は吸い込まれる様に前方のフェラスに向かうが、距離があり過ぎた。真っ直ぐ飛ぶだけの弾は簡単に避けられ、今度は逆に他の青いランプのフェラスがサブマシンガンで仕掛ける。先程の赤いランプのフェラスはもう一体の青いランプのフェラスに対応が遅れ2、3発被弾する。

チームの距離が残り400mとなった時、赤は3機全員が散開し、青は逆に全員が固まったまま左の角を曲がった。

「ほほぉ、青いんは、相手をバラバラにさせて各個撃破っちゅう算段か」

「え?エリカさん、相手の出方が分かるんですか!?」

「ま~なぁ、ほれ、あそこ見てみぃ。一機が先行して、残り二機が後を追うようにしてついてってるやろ」

「本当だ」

「アレは後ろの2機が相手を撹乱させて、自分に注意を向けとる隙に、先行した奴が待ち伏せてボコるんやろ」

「それってちょっと卑怯じゃない?」

「何言うとるん。そんなん作戦の内や、…お!どうやら先輩方は最初にエースを潰す見たいやで」

二人の視線は、その桜崎先輩の紅いRMに移した。


二機のフェラスが前方の紅いRMを追いかける。

現状は2対1で有利なのはずなのに、いっこうに落とせない事に苛立ちを覚え始めていた。

『クソ!さっさと落ちやがれ!茨の女王様よォ!!』

ダダダダダダダダ!!!!

追撃する二機のフェラスは一斉にサブマシンガンを乱射するが、紅いRMは後ろに目があるかの様にジグザグ走行でこれを回避する。

『たくッ!どうなってんだよ?!あの化けモンは!!』

『落ち着きなさい、舞夏。もうじき紫苑様と合流して一気に叩くわよ!』

『ああ!コレであの機械野郎の無敗伝説は終わりだァ!!』

『野郎って…、あれ、一応女よ』

追尾するフェラス2機は紅いRMを煽り詰め寄る。

そして、ひび割れた電子看板が設置されたビルの角にさしかかろうとした刹那。

『かかりましたわね!』

ギュィイン!!

紅いRMの前に、紫色のフェラスが現れた。識別ランプは青。つまり、紅いRMは挟み撃ちにされたのだ。

その場の全員が一斉に止まり、三機のフェラスは目標を囲む様にして三角形の陣を組んだ。


「囲まれた!?」

「心配いらへん。あの先輩、めっちゃ頭が切れる見たいやなぁ。この先の事を読んどるで」

「どうして?」

「ま、ネタバレしてもおもろないやろし、それはこの後わかるで」


青いランプのフェラス全機はサブマシンガンを構え、射線軸が紅いRMを接点に*(アスタリスク)状になる。

『とうとう追い詰めましたわよ。茨の女王様!』

『今日こそ、そのスカした面ァ。徹底的にぐしょぐしょの泣きッ面にしてやるよ!!』

『覚悟しなさい』

誰もが絶体絶命と思われたが、その紅い装甲ごしに涼しげな表情を浮かべる少女が呟く程の声で

「——…打て」

とだけ言った。

ボォオン!!

『がァ?!』

『クッ!!』

次の瞬間、後ろのフェラス2機が突如爆ぜた。

原因はもちろん、更に後ろに待機していた赤い識別ランプのフェラス2機がサブマシンガンで打ったからだ。

『伏兵?!』

『しまった!?』

爆発により青いランプのフェラス2機は機体がよろめく。更にそこへ一閃。紅いRMの左腕にマウントしてあった刀が敵フェラス2機の間で舞った。

両機とも動体にヒット。コックピット内が真っ赤に照らされ、ブザーが鳴り響いた。撃墜判定が下されたのだ。

『クソォ!!』

『や、やられた…』

撃墜されたフェラスは全システムがダウンしその場で動かなくなる。

『そ、そんな…』

残り1機のパイロットが唖然としているが、紅いRMは止まらない。刀を振った遠心力で、機体を捻り、そのまま真っ直ぐ間合いを取る。

『ッ!?』

紫のフェラスはサブマシンガンを再び構えるがもう遅い。

ガン!

その腕は紅いRMの刀によってはじかれ、それが斬撃と判定された。

『チィ!!』

右腕がシステムダウンし、使い物にならない。

紫色のフェラスは左腕に仕込まれたアームドナイフを展開し、紅いRMに向けて殴る様に突き立てた。

ガキィン!!

2機のRMが交差し、アリーナに甲高い音が響いた。

『……はぁ、また、貴方の勝ちですわ』

試合終了のブザーが鳴り、勝敗は決した。


『勝者!レッドチーム』

ウォォォォオオーーーーーーーーーーッ!!!

観客席は感性の声で満たされていた。

この試合を見ていたノリコは生で見るRMの試合にほうけている。

「す、スゴイね。あの桜崎先輩って人。一人でみんな倒しちゃった」

「あ、あぁ、ほんまや。まさか、最後は一人で全員斬り捨てるなんて誰も思わんかったやろ」

「あれ?エリカさんはこの事を知ってたんじゃないの?」

「いんや。ウチはあの後、仲間と一緒に返り討ち!って思とったんやけど、最後は違ごとったな」

エリカが自分の頬をポリポリと掻いて、ニヒヒと笑う。


ホログラムで作られた廃墟は元の何もないアリーナに戻り、中央には先程、試合を行ったRMがお互い向き合って並んでいた。

プシュっと空気の抜ける音が聞こえたかと思うと、RMの頭部ハッチが次々と開き出し、その中からパイロット達が出てきた。無論、あの紅い装甲のRMのハッチも開き、そしてノリコは見とれてしまった。

中から出てきたパイロットはアジア人特有の黒い髪ではなく、金色の流れる様な長い髪をした凛々しい顔つきの少女だった。

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