プロローグ
亀でも目指せ完結!って勢いでやって行きたいと思います。
人生、皆、突然何が起こるか分からない。人々は昨日まで見てきた現実が当たり前に明日も来ると思い込んでいる。しかし、そんな当たり前は一つの“異常”によって覆された。
ボォンッ!!!
高層ビルの立ち並ぶ都会に爆発が起こり、あちこちで黒い煙が立ち昇っていた。その“異常”は2年前、突然現れ、世界各地で暴れ回っている謎の機械だった。爆煙の中から出てきた“異常”は怪しく光るその目をギョロつかせて手の平から高熱を発する光が放たれた。
ビームである。
ビームは手当たり次第に着弾した所から爆ぜていく。そして、爆風に飲まれ次々とそれは人の命を絶っていった。
その中で、微動だが、動く影が一つ。
「パパ…?、ママ…?」
その影は左こめかみに紅い球の入った白い羽の大きな髪飾りをした幼い少女だった。少女はさっきまで自分に話しかけてくれていた。自分の親だった亡骸を目にする。
動かない。死んでいる。
少女がそう認識した時。少女を突然、影が覆った。
少女が振り返ると、そこに、自分の両親を、多くの人々を殺してきた“異常”がいた。“異常”はソッと少女に手を差し出す。けしてその少女を助けるためではない。己の手の光で少女を焼くためだ。
(私もパパとママの所に逝くのかな?…)
少女の中で生きる希望を捨てた時だった。
ドォォオオーーンッ!!!
“異常”の腕に何かが命中し、ビームは少女の真横を通過する。
“異常”はすぐさま何処かへ飛んで行き、その後、“異常”とは別の人型のロボットが降り立ち、そのうちの1機の頭と胸の部分が開き、その中から女性が出てきた。
その女性はロボットから降りると少女の元へ駆け寄る。
「怖かったか?もう大丈夫だから!」
女性は少女の手を引いて立たせると、急に女性は膝をつき、少女を抱きしめた。
「ごめんな…私がもっと早く来ていれば…」
「パパとママ…死んじゃった…」
「…うん。君のパパとママの仇はちゃんと私達がとるから…!」
「あのバケモノをやっつけてくれる?」
「あぁ、だから、君は生きるんだ!絶対に!」
『おい、時期に救護隊が来る!その子供はアッチに任せて、早く奴を追うぞ!』
残りの4機の中から男の声が聞こえてくる。女性は「…うん、分かった」と少し名残惜しそうに少女を放す。
「じゃ!元気でな!」
そう言うと女性はまたロボットへ乗り込み、5機のロボットは“異常”の逃げて行った方へ飛んで行った。
その後、少女は救護隊がすぐに保護され、今回の事件の唯一の生存者になった。しかし少女はあの女性の乗ったロボットが飛んで行った方をジッと見つめている。その瞳には一つの決意の意識があった。
*
かつて、人類はたった一体の未確認生命体『デルタ』によって存亡の危機にさらされた。世界に突如出現したソレはあらゆる通常兵器を全く受け付けず、人類に切り札であった"核"もただ己の首を締める結果となった。
2年後、人類はデルタに対し、反撃の力を得る。
ランドマシン、通称RM。
全長2.5mの小規模人型有人兵器。小柄な機体でありながら、その威力は、核よりもはるかにデルタへ有効な打撃を与え、ついに人類はデルタの殲滅に成功。後に、第二次デルタ出現に備え、各国にRM育成校を設置。
しかし…
十年後。
デルタの出没する気配は全く無く、人々は平和な日常を過ごしていた。かつて兵器として運搬されていたRMはスポーツとして受け入れられていき、皮肉にも世界を守るために作られたマシンは、人々の娯楽の一環となっていった。
そして、時は経ち…