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『三枚目についた時、そこは一つのおおきな部屋でした。あたりは薄暗くて目が慣れてくると、そこはお祝い会場の後の様な感じがします。部屋の中は誰かの誕生日をお祝いするような飾り付けがされていて、部屋の中にいるだけでモジも嬉しいような気がしてきます。
「ようこそ。ここは三枚目三番ページの三番地よ。」
「ここには、何があるの?そして君は何をしているの?」
「何も無いし、何もしてないわ。」
「本当に何にもないの?」
「あったわよ。前は、だけど、もう良いの。」
「何があったの?」
「誕生パーティー会場よ。本当はここで??の誕生日パーティが開かれるはずだったんだけど、もう良いの。どんなに一生懸命頑張っても報われない事があるって分かったから、だからもう良い。ピツはもう何もしない。それより君はこの先に行くつもり?まあ行っても引き返して来るしかないけど…」
「どうして?」
「どうしてって、もうこの先には何も無いから、書きかけで終わっているから行っても無駄よ。」
「だけど……ぼくは行ってみようと思う」
「終わり(ドア)はあるよ。」
「えっ?」」_
「知っている?ピツ達が行くことが出来るのはこの文字の道がある所までなの。だけどドア(終わり)までに文字の道はないの。だからピツ達はあのドアを通れない。」
「だから行っても意味が無いの。さああきらめて一枚目に帰って。」』
「よし!」
モジは両手でほっぺを叩いてやる気を出すと、手探りで照明の電源を入れます。
「まっまぶしい!目がチカチカする。何するの。」
「パーティーを開くんだよ!」
「開くったってふたりしかいないじゃない!」
「良いんだよ。それに??もいるからふたりじゃないよ。猫のおじさんだって行けなくて悪かったって謝ってたよ。」
モジの言葉を聞いた途端それまで大人しかったピツが、椅子を振り上げ怒ります。
「嘘だあの自己中な猫がそんな事するはずがないわ!あいつはいつだって魚の事ばかりだもの!!ピツが招待状を送った時だってそうだったもん。誰も・・・こなかった。あの日、柱時計が十二の時を告げた時気づいたの。あーやっぱり誰も来なかった。どんなに頑張っても誰も来てくれないじゃ頑張るだけ無駄じゃないかって。」
ピツは悲しそうに泣き出しまず。女の子の涙を初めてみたモジは慌ててしまいました。
「そんなことないよ。きっと大丈夫!」
「本当に?」
「うん。」
「じゃあ信じる。」
「うん!」
「嘘ついたら鉛筆削りの刑ね。」
「僕は鉛筆じゃないから。削るところがないよ。」
「モジは、文字だから。消しゴムで一部を消す。」
「えーー」
「ふふふ。」
「もう。」
「さあ誕生パーティーの準備日を始めよう。」
「うん。」
それからふたリは、一生懸命誕生パーティーの準備を始めました。壁に飾りをつけたり、風船をふくらまし直したり、料理を作り直したりです。
「ありがとう。これでパーティーが開ける。」
「よかったね。それで??はいつ来るの?」
「気にしなくていいわ。さぁ始めよう!!」
それからふたりは、??の為のパーティーをしました。そんな中モジは、パーティーって主役がいないとダメなんじゃないかな?なんて思いながら参加していました。
「あー楽しかった。やっぱりパーティーは良いものね。」
ピツは楽しそうに笑っています。モジはここだと思ってずっと不思議に思っていたことを聞きました。
「ねえピツ???て僕の知っているひと?」
「もう知っていたの?それは、モジあな・・きゃあー」
ピツが言いかけた瞬間当然空から雨が降り始めます。
「あ・・・め?どうして雨が??」
文字として雨がなんなのかを知ってはいたものの、実際に見るのが初めてなふたりはどうしたら良いのか動くことが、できないでいると慌てたような怒ったような声が聴こえてきました。
「おい。こっちだ!」
モジが声のした方を見るとそこにいたのは、二枚目の猫でした。猫は、別れた時より少しふっくらしていて、雨のあたらない二枚目と、三枚目のさかいめからモジたちに叫んでいます。
「早く。急いで来るんだ!」
「もう芯がぬれちゃう。」
「まあまあ。」
ふたりは猫の方にかけ出します。そしてやっとの思いでたどり着き振りかえると、2人で飾り直した三枚目の部屋は小さな池になっていました。
「猫!あなた。どうしてここにいるの!!私が誰も来ないって知ったとき、どれほど・・・」
「まぁまぁ。おじさん。助けてくれて魚食べられてよかったね。どうやって来たの?」
「その俺はあれから考えて三枚目のヤツに、悪いことしたんじゃないかって後悔してたんだ。だから今からでも遅くはないかと、こうして来てみることにした。」
猫の話を聞いたふたりは、お互いの顔を見て申し訳なさそうに言います。
「ごめんね。おじさん。パーティーもう終わっちゃんだ。」
「そう言うこと。さっさとお魚大好き猫は2ページ目に戻ったら?」
「いやいや。別に俺も間に合うとは思ってなかったから良いんだ。」
猫は満足そうに笑いました。そしてふたりの肩に手を乗せて真っ直ぐに3枚目の方を見て言います。
「さあこれからどうするかだ!」
「うん。」
「そうね。」
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