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始まり
モジはある物語の主人公。けど彼の物語は丁度原稿用紙五枚分。だけど彼はそんな事ちっとも気にしていませんでした。
「世の中には色んなお話があるんだ。その中で自分だけが不幸だなんて思っちゃいけない。僕以上に短いのだってきっといるはずだ。 」
モジは生まれてから一度も原稿用紙の一枚目から出たことがありませんでした。
「そういえば。僕はこの一枚から出たことがないな。まだ四枚も残っているのに、書き終えたら迎えくるから良い子で待っていてねってそれからずっと、ずっとここで待っているのにずっと迎えに来てくれない。もう待つのもあきちゃった……。そうだ他のページに行ってみよう!」
彼は元気に歩き出しました。彼だけの物語に向かって。
原稿用紙五枚分のモジの物語が始まります。原稿用紙五枚分のモジの物語は、モジの行動によって世界が広がっていくかもしれません。




