① 妖怪学園
諸君、妖怪学園とはなんぞや?と思われている輩がいるかもしれないのでここで妖怪学園について説明しておこう。
妖怪学園とはあのミロク神様が56億7000万年という長期出張に赴かれる際、このままではこの世界が危ないと思われて創り上げた学校である。つまり、神様が足りない、ということで急遽創られた文字通り妖怪のような下等な者でも頑張れば神様になれるよという主旨の元でつくられたミロク神様の広いお心で創られた学校なのである。
この妖怪学園は魔界の中の黄泉というところに建っている。外観は一言で言えば『不気味』。何しろ、人骨や動物の骨、魚の骨等有りと有らゆる骨で出来ている。一番手近な建築資材で創ったという感じだ。かなりの数の生徒がいるので今も増築中だ。
学年は1年生から100年生まであるのだが、3年生から卒業試験が受けられる。卒業試験は100年生まで何回も受けれるのだが100年生までに合格しないと退学になる。
また卒業しなくても修了という方法もある。
~課程修了というのは卒業に次ぐステータスだ。この場合は卒業試験を受けなくても各課程において用件をみたせば貰える。大多数の者がこれにあたる。
卒業試験は更なる高みを目指す者のみ受ける試練だ。合格すれば栄耀栄華が待っている。但し、試験中に命を落としても学園側は関知しない。
この学園は15000年前に建てられた。一発で卒業試験を合格した者は前回までで4人。サタン、シッタルーダ、ジーザス、そして孔子だ。彼らの功績は人間界でも高く評価されているらしい。そりゃそうでしょう。4人中3人が人間だ。魔界の住人はサタン様お一人。何故だ。
さて、私が何故2025回目の試験のエピソードを記そうと思ったのは、ほかでもない、2025回目の試験で一発合格者がなんと3人も出たのだ。これは書くしかないだろう。
では次に卒業試験の課題である『聖地巡礼』について書いていくこととする。