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第五話 憎しみは全ての感情に勝つ

「くっそぉ……なんでこんなことしやがるんだ」

掘り起こしたからだろ、勝手に。そうは思ったが口には出さない。代わりにこう言ってやる。

「さっきのインディアンを殺したのを根に持ってるんじゃないか? もしかしたら、こいつの主だったのかもしれないぞ」

「そ、そうか!」

なんだろう、アホで助かるよ。

「ごめん! お前の主殺しちゃって、ほらこの通り!」

健介がロボットの方を向き、土下座する。俺のせいでもあるので、俺も土下座しておく。

ガシャン、ガシャン、ヒューーン

ロボットが動いた音がしたので頭を上げてみると、座り込んで、どうやら機能を停止していた。

「許してくれたみたいだな! よし! 乗るぞ!」

まったくなんでお前はそうも……

「ぐげげ……中々登れねぇな」

もう登ろうとしてるし……

「闇雲に乗ろうとしても乗れねぇだろ、埋めてたんなら説明書とかも一緒に埋めてあるんじゃないか?」

また健介が投げ飛ばされても、困るしな……

「確かに!」


──────十五分後

「「あったーー!」」

それはキラキラした金属の箱だったが、2人とも直感的にその中に説明書が入っていると思ったのだ。

「ん? なんか書いてあるぞ?」

その箱には、


فل میٹل روگن گیلونٹ


と書いてある。

「真矢読めるか?」

「フルメタルログンヌ・ギルヴォント……かな?」

「なんで読めるんだよ……!」

健介が珍しく驚いているが、正直なところ俺でもその時何故読めたか分からない。今でもその箱は家に置いてあるが、全く読める気配がしない。何だったんだろう……。そんなことはいい。

「ぐぐぐ…………あっ開いた!」

鍵とか付いてたよね……?開けたの……?力で……?

「ほら、読んでくれよ」

そうだった、俺は謎文字解読の役目があるのだ。


Τώρα, το διαβάζει κανείς αυτό; Λοιπόν, μάλλον όχι. Καθώς προχωρά η ιστορία, μάλλον θα την αντικαταστήσω με κάτι πιο ουσιαστικό, οπότε αν μπορείτε να το διαβάσετε, είστε τυχεροί!


「読めねぇ……」

なんでだろう……

「フルメタルログンヌ・ギルヴォントさーん、乗せてくれよー」

「おいおい、日本語に答えてくれる訳……

「なんだ、乗りたかったのか。いいぞ。ほれ」

「「しゃ、喋ったーー!!!」」

巨大ロボ、もといギルヴォントが膝を着いて胸のハッチを開けてくれる。

「わーい! よし真矢! 行くぞ!」

「よーし!」

こればっかりは俺もワクワクしてしまう。仕方ないね。

健介と一緒によじ登ってコックピットに座る。

計器とかレバーとかボタンとかがいっぱいあってかっこいいけど、結構狭いな……

「二人乗りじゃないもんで狭いだろうが、ちょっと我慢してくれよ。それじゃ閉めるぞー」

ガシャン


ハッチが閉まり、陽の光が遮られて真っ暗になったのも束の間、メインモニターが起動される。

「よーし、それじゃ制御権をお前らに移して俺はスリープモードに入るから後は好きにしてくれ」

「ちょっと待ってくれよ、お前がスリープしてこの機体は動くのか?」

「ああ、まだ自己紹介をしてなかったな。俺はこの機体、フルメタルログンヌ・ギルヴォントに搭載されたAI、暁霧IV改だ。無人でもこの機体が動けるように造られた、いわばバーチャルパイロットってところだな。だから俺が居なくても動くんだよ、それに何かあったらこのボタンを押してくれ。すぐ俺が起動されるようになってるから」

そう言うと暁霧は山ほどあるボタンのうちの一つを光らせる。

「りょーかい! ありがとな! じゃおやすみ!」

「おやすみー」

AIって今こんなに進化してるんだなー。怖ぇ

「さーて、動かしてみるぞ! 真矢! 分かるか?」

「センスに従うんだ……!」

「そうだな! 真矢! やるぞ!」

俺たちはそこら辺のレバーに手をかける。

「闇に染ったこの世界を!」

「悪の手から取り返すため!」

「大地の下から現れた!」

「闘え! 正義の味方!」

「「フルメタルログンヌ・ギルヴォント!

        起動!!!!」」


──────ついに巨大ロボに乗り込み、悪の組織と闘う事になった真矢たち! 彼らの運命や如何に──────

次回、

牛串真矢の世界間航行

第六話

悪の組織ブラックログンヌズ

はじめましての方ははじめまして。もしくはお久しぶりです。作者の銀河やきそばです。この作品を読んで下さりありがとうございます。牛串真矢の世界間航行も遂に五話目に到達しました。ついに男の夢、巨大ロボに乗り込みました。

まだまだ初心者なので、至らないところもあると思いますが、お楽しみ頂けたら幸いです。それでは。

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