第一話 両親の死と開かずの研究室
親が死んだ。といっても最初の内は絶望したが、冷静になって考えてみると、自分が大学を出るまでの金はあるし、家もあるし、両親に頼り切って生活していたわけではないしで、あまり生活には困らない…………おっと、自己紹介を忘れていた。俺は牛串 真矢。ただの高校生だ。
さて、そんなことはいい。両親は趣味で研究者をやっていたのだが、その研究室を片付けねばならないのだ。今まで絶対に入るなと言われていたので、少し楽しみだ。部屋の鍵を探すのに結構かかってしまった。鍵を鍵穴に向けると、吸い込まれるようにスッと入る。そのまま静かに鍵を回すと・・・・・・
開かない。というか回らない。なんでだよ、俺の三ヶ月返せよ。ふざけんなよ。まあいい、わざわざ鍵を開けて入る必要はない。
「ドガァン!ドガァン!ドガァン!」
世紀末の中国みたいな音が響き渡る。
「なんで開かないんだよ!」
もうかれこれ三時間ほど扉を金属バットでたたき続けている。が、全然開く気配がない。
もういい、ねる。
──────はたして真矢にこの開かずの扉を開ける事は出来るのだろうか。そして研究室には一体何が隠されているのか──────
次回、牛串真矢の世界間航行
第二話
幼馴染と謎の隕石
はじめましての方ははじめまして。もしくはお久しぶりです。作者の銀河やきそばです。この作品を読んで下さりありがとうございます。なろうでは二回目の投稿と、まだまだ初心者のため至らないところがあるかもしれませんが、お楽しみ頂けたら幸いです。それでは。