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廃品回収

作者: 尚文産商堂

郵便受けに、市からの広報誌が差し込まれていた。

「……あー、そういや前言っていたな」

ようやく思い出したかのように独り言をつぶやく。

いつも同じ日に配られてるから忘れていたが、その日が土曜日になっているもので前日に配ったのだろう。

ただ問題なのは、それが3冊も来たっていうことだ。

普段からあまり読まない広報紙が、こうも立て続けに着たところで結局読まないわけだ。

なにか特集でも組まれているというわけでもなく、読まないものが増えていくだけだ。

そんなこんなで、結局この広報誌は、1冊は保存用として、あとはみんな廃品回収に出すことになった。

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