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第八話 クラン

僕は五階層に入ると何か少し変化はあるかな?と、思ったが特に変化は無く、今まで通りだった。


そのまま少し歩いていくとついにスライム以外のモンスターを発見した。


まぁー予想通りのゴブリンなのだが、初めての人型のモンスターなので少し緊張したがやはりそれでもG級ダンジョンレベルなので考える事無く突進して来たので僕は無意識でカウンターしてしまった。


一撃でゴブリンの首を両断し、残ったのは魔石のみとなった。


僕は魔石を回収し、比較すると僅かにゴブリンの方が大きく属性持ちのスライムは各属性の色をしていた。


何故比較したかと言うと魔石は貴重な収入源で出来れば全て売りたいのだが今日全部売ってしまうと多分ユリスさんには属性持ちスライムやゴブリンを倒したのがバレてしまう。


凄く心配してくれるユリスだから多分僕に説教をするかもしれない。


だから申し訳無いけど一時はスライムだけにして属性持ちスライムやゴブリンの魔石は保管しておこう。


魔石に鮮度とかは無いので売るのは何時でも大丈夫だ。


僕はその後も突進してくるゴブリンを何度もカウンターし、本日はダンジョンを出る事にした。


今まで来た道を折り返して行き、地上を目指し上がって行った。


帰りもモンスター自体はいるが、ある程度は僕が来る時に倒していたので行きの半分以下の時間で戻る事が出来た。


外に出る時に石にタッチするとまだ職員さんがいたので一応、


ラ「帰りました!」


職「お疲れ様でした」


ラ「また明日も来ます!」


職「明日は私いませんがお待ちしております」


やはり少し塩対応だったがちゃんと挨拶してくれた。


さて、まだまだ時間もあるので冒険者ギルドに寄ろうと思う。


そして今日のダンジョンで僕の反省点で今後の課題が見つかった。


それは勝手に身体が動いてカウンターしてしまう事だ。


これを聞くだけでは凄く良いように思えるが実際は、僕は何となくだが、モンスターや魔物が何を考えているかが少し分かる。

まだ、何も考えてないな。とか、何かやろうとしているな。程度だか。


それで何も考えていないと分かると、身体が無意識に動きにカウンターしてしまうようになったのだ。


今は低ランクで知能も低いため本当に何も考えていないが、上位のランクになるとあえて考えてないフリをしてフェイントするようなモンスターも現れるかもしれない。


もし、現れると僕はまんまとフェイントに引っかかり下手したら致命傷を食らったりするかもしれない。


そのため相手の心をもっと読めるようにして、更にその無意識にカウンターするのを自分の意思で動かし、時にはカウンターをしない選択を出来るようにならなければならない。


明日からは相当な事があってもゴブリンには負けないと、今日分かったので明日からはダンジョンのゴブリンでずっと避け続ける訓練をしよう。


そしてカウンターも最高のタイミングで出来るよう更に磨きをかけよう。


僕はそのまま冒険者ギルドに向かうと今の時間は昼過ぎだったので殆ど人居なかったのでユリスさんも空いていたのでユリスさんの所に向かった。


ラ「帰りました!」


ユ「ライヤ君ちゃんと帰れてきて偉いね。今日はどこまで潜ったの?」


ラ「今日は一階でスライムを倒しました」


ユ「では魔石を売却しますか?それとも初討伐記念でとっておきますか?」


ラ「売却します!」


僕はあらかじめスライムの魔石だけを入れていた袋を出して渡した。


ユ「はい。受け取りました。スライムの魔石10個ですので一つ5ルーペで合計50ルーペになります」


ラ「えっ!お金貰っていいですか?ギルドで天引きになるって聞いたんですけど」


ユ「あっなるほど。確かに天引きされますけど今はされないですよ。未成年のうちは収入は低いので成人になってからの天引きになります。その為未成年の時に逃げたら支払い事態はしなくていいですがもう一生冒険者活動が出来なくなるので気を付けてくださいね」


ラ「そうなんですね。わかりました」


ユ「そんなこともあり、私はライヤ君にクランを紹介します」


ラ「クランって何ですか?」


ユ「クランは簡単に言うと同じ思想や目標を持った冒険者の集まりです」


ラ「そうなんですね!なら強い人も多いんですか?」


ユ「はい!そしてクランを設立するにはC級冒険者以上しか出来ないのでクランは一定の実力がある人が集まっていますよ」


ラ「そんなとこに僕が入れるんですか?」


ユ「クランは基本的にはある程度実力が無いと入れないんですが未成年のライヤ君ならクランに入る事が出来ますよ!それにメリットがいっぱいなんですよ!!」


ラ「メリットですか?」


ユ「はい。まず初めにクランに所属し戦闘に全く参加しない非戦闘員という条件ならG級ダンジョン以上のダンジョンに入る事が出来て戦闘を見学することが出来ます。

そして二つ目がクランのは設立時に条件としてクランホームがあるので未成年の子はそこに住まないといけないので宿屋に泊まらなくてよくなりますし、食事等も含めて未成年時はクランが責任もって行う義務があるので安心して衣食住が保証されます。

続いてクランの人に指導してもらうことが出来ますしクランによってはメンバーを本当の家族のように大切にしたりするのがありますのでそのようなクランなら未成年のライヤ君なら本当に大事にしてもらえるでしょう。

そして最後に十五歳まではその子を保護する目的で圧倒的に有利な条件で所属出来ますし、ライヤ君が辞めたかったギルドにいってもらったらすぐにできます。

このようにライヤ君にはクランに所属出来るメリットが凄いあるんですよ」


ラ「こんなにいい条件があるとクラン側にメリットが無いように思えるんですが」


ユ「今はライヤ君のメリット岳を紹介したんですが実はクランにも大きなメリットがあるんですよ。

一つ目が未成年の子を成人になるまで育てたらクランの大きな実績になります。

先程の申し上げたように未成年クランに所属させるのはクランに大きな負担がありますしその中で本人が辞めたいといったら従うしかないので未成年から成人まで所属させることが出来たら大きな実績とアピールポイントになります。

続いてクランにあった人材を育成することができます。

クランにはそれぞれの特徴があり、クランには攻撃特化やバランス重視があり何年も冒険者をしていると大体の人はそれぞれの戦闘スタイルが確立されていきます。

しかしまだ戦闘スタイルが確立されていないときにクランにあった人材を育てることが出来るから出来るからです。

このようにクランにとってもメリットがありどちらもWIN―WINの関係なんですよ

それにライヤ君がクランに入りたいと言うなら信頼出来るクランのリーダー紹介しますよ」


ラ「どっちにもメリットがあるんですね!でももう少し考えさせてください」


ユ「わかりました。でも一日体験とかありますし仲の良いクランリーダーには少しお話したので勧誘があるかも知れませんが断って大丈夫ですからね」


ラ「色々僕の事を考えてくださりありがとうございます!今日は帰りますね!」


ユ「はい。明日もお待ちしております」


僕はユリスさんとクランの紹介をしてもらい宿屋に帰ることにことにした。






















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