第七話 初ダンジョン
僕はトレーニングを行う為に城壁外に出ようと思っていると冒険者ギルド付近に冒険者専用の出入口があるらしくそこは検問も無いそうだ。
僕はそこに行くと一人門番がいたが見ているだけで皆ギルドカードを石にタッチしていた。
僕も真似してギルドカードをタッチをすると皆と同じ様に青く光った。
多分大丈夫だろうが一応確認のために門番さんに
ラ「これで大丈夫ですか?」
門「なんだ?ここを使うの初めてか?青く光ったなら大丈夫だぞ!」
ラ「初めてです!ありがとうございます!!」
門「おう!気をつけてな」
僕は門番さんにお礼を言って城壁の外に出て少し離れた所でトレーニングを行う事にした。
この二日間はトレーニング行っていたがいつものメニューは出来ていなかったので明日初めてのダンジョンに潜るので無理は出来ないがしっかり行う予定だ。
僕は少し緩めでトレーニングを行い、宿屋に戻った。
宿屋に戻ると夜ごはんまでまだ時間があるので大浴場に行く事にした。
大浴場は五人なら余裕で入れそうな大きさで十分満足出来、ゆったり今までの疲れを癒す事が出来た。
お風呂を上がったあとは部屋で荷物の整理をしていると、
リ「ご飯出来たので持ってきました!」
ラ「ありがとうございます!!ご飯は部屋で食べるんですか?」
リ「1階のロビーの所で集まって食べる人もいますけど基本部屋で食べる人が多いいですね!食べ終わったら部屋の外の机に置いとってください!!」
ラ「分かりました。ありがとうございます」
リ「では、ごゆっくり〜!!」
僕は夜ご飯を見ると大盛りご飯にスープと、メインのお肉を焼いたものとサラダだった。
正直パンとメイン位と思っていたのでこれは驚きだ。
ちゃんと栄養バランスも考えられているようにも思える。
こんな所に三年間もいたら金銭感覚がおかしくなりそうで怖いな・・・
まぁー出してもらったものは残さず美味しく頂こう。
味は普通に美味しかった!
僕は食べ終わった食器を外の机に置き、明日もあるのでもう寝る事にした。
明日は七年も待ち望んだダンジョンだ。
出来るならもう今すぐにでも行きたいが万全の状態で行く為にも今日は早く寝よう。
次の日僕は起きると外には既にご飯があった。
朝は夜に比べたら質素だが十分量がありバランスが考えられているようだった。
僕は朝ごはんを食べ終わるとまた机に置き、一階に降りると既にカウンターにはリンさんが居たため、リンさんに鍵を預けて宿屋から出た。
僕はそのままダンジョンに行ってもいいが、一応ユリスさんに昨日、明日も来ると言ったのでダンジョンの帰りは疲れてギルド寄らない可能性があるのでダンジョンに行く前に寄ることにした。
僕がギルドに入ると少しピークは過ぎたがまだ朝なのでそこそこ人がいて受付も少し混んでいたので僕は少し待つ事にした。
十分程待つと人は殆どいなくなったのでユリスさんの所に行き、
ラ「おはようございます!!」
ユ「ライヤ君おはよう。今日はダンジョンに潜るの?」
ラ「はい!!今日からダンジョンに潜るつもりです!」
ユ「剣士なら、普通にすればモンスター単体には負ける事は無いと思うけど絶対に油断せずに少しでも危ないって思ったら引き返すんだよ?死ななければ勝ちだからね?」
ラ「忠告ありがとうございます!慎重にして今日はそんな深く入るつもり無いので安心してください!!」
ユ「本当だね?まだ行けそう。は、もうダメだからね?今日は全然大丈夫位で帰って来なさい」
ラ「はい!分かりました!!行って来ます!」
ユ「行ってらっしゃい」
僕は冒険者ギルドを出て冒険者用の門へ向かった。
それにしてもユリスさんは凄い心配してくれていい人だな。
ユリスさんの為にも今日は十階のボス前まで行こうかと思っていたが今日は五階までにしよう。
僕は王都から1番近いG級ダンジョンに向かった。
因みにだが、ダンジョンには基本名前は無く○級ダンジョンと言われるだけだ。
しかしB級からは名前があるのもあるそうだ。
まだまだ僕には関係無い話なので気にしてないが。
ランクが低い程数が多いし名前もそのダンジョンの特徴を言っているのも多いから、基本スライムとゴブリンしか出ないダンジョンで沢山あるので名前のつけようが無いのだろう。
そんな事考えているとG級ダンジョンに到着した。
僕はG級ダンジョンの前にいる職員さんに、
ラ「すみません。このダンジョンに入りたいんですけど」
職「ギルドカードお持ちですか?ギルドカードをその石にタッチしたら大丈夫ですよ。そして出る時もタッチお願いします」
ラ「分かりました!!わざわざありがとうございます!!」
職「いえいえ、仕事ですから」
最後少し冷たい所もあったがこんなに親切にしてくれたら根は凄くいい人で仕事に真面目な方なんだろう!
僕はそのまま石にタッチしてダンジョン内に入った。
特にダンジョンに入ったからと言って何か変わる事も無く、ここは初心者向けに整備もされているので洞窟内だが明るく松明とかも必要無い。
本当にG級ダンジョン攻略して当たり前のような扱いなのだろう。
僕はそんな事を考えながら歩いているとスライムがいた。
初めてのモンスターだ。
僕は少し興奮したがスライムがこっちにとんで来たので僕は咄嗟にカウンターをすると絶命し魔石のみが残った。
流石に何年もイメージトレーニングして来た成果が出たのかスライム程度では何も考えないでも勝手に身体が動く位にはなっていた。
あっという間に終わったとはいえモンスターの初討伐達成だ!
僕はその後も一階でスライムをカウンターしては魔石を拾ってを繰り返していると二階層への入口を見つけた。
僕はそのまま階段を降り、二階層に行った。
二階層もスライムがメインで一階層よりも遭遇頻度が上がっただけで変化は特に無かった。
変化があったのは四階層からだ。
そこには属性持ちのスライムが現れたのだ。
属性持ちって言っても火属性だとプチファイアスライムで少し火を出せる程度で殆ど普通のスライムと変わらない。
僕はその後も各属性のスライムをカウンターしまくり五階層に降りた。
ダンジョンは五階層事に難易度が上がると言われており、僕は少し期待していたのだ。
さぁー少しは強い敵出るかな?
まぁーゴブリンだろうけど…