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第六話 宿屋

僕は一度受付から離れ、ベンチでギルドカードが出来るのを待っていると数分でギルドカードが出来たとユリスさんから呼ばれたのでその場に向かった。


ユ「無事。ギルドカードは完成しましたよ。今はG級ダンジョンをクリアしてから初めてG級ランクになる為、今はランク無しですね。今からギルドの説明、冒険者の説明を行いますがどうしますか?聞かない事も出来ますしまた今度でも大丈夫ですが」


ラ「では、今はギルドの説明を聞いてもいいですか?」


ユ「畏まりました。まず冒険者ギルドとは、戦闘職の方が入れるどこの国にも属さない独立した組織で仕事の斡旋、素材の売買等を行う所です。しかし、各国とは協力関係になっているため繋がりは強くありますね。今回は省きますが色々ありますので気になったら聞いてください。そして冒険者ギルドは常人よりも能力が優れている戦闘職の方を管理している事から厳しいペナルティ等も存在します。例えば犯罪を行えばギルドカードをブラックリストにいれ、全世界で冒険者活動が出来なくなりますし、検問も通過出来ないでしょう。また、これは余談になりますがもし、街中で戦闘職と非戦闘職が問題を起こし暴力沙汰になればいくら相手が悪くても暴力をふるえばこちらが悪になります。なのでそこも気をつけておいてください。

今からは冒険者ギルドに所属するメリットを言いましょう。冒険者ギルドは運営を多角化する事で様々な直営店があります。その直営店では冒険者は割引価格で利用する事が出来ます。また冒険者に属すると各国の検問もギルドカードだけで通過出来ますし、ギルドカードは安心出来る身分証として使う事も出来、ランクが上がれば色々な所で優遇してもらえるでしょう。

取り敢えずはこんな感じですかね?」


ラ「ありがとうございます!!では、早速なのですが今日から1年位住むことが出来る宿を紹介してくれませんか?」


ユ「1年となると立地条件が良くない所になりますが大丈夫ですか?」


ラ「大丈夫です!!出来れば安い所がいいです」


ユ「そこは直営の中でも安いので大丈夫ですよ。食事無しの素泊まりのタイプと朝、夜のご飯が出るタイプがありますがどちらがいいですか?」


ラ「では、ご飯がでる方でお願いします」


ユ「はい。ではこちらが地図になっております。名前は『宿屋緑』ですね。ギルド直営店になっておりますし、ライヤ君と近い年齢の子とかも多いと思うので安心してご利用出来ます。また受付でこのチケットを渡してくださいね」


ラ「ありがとうございます!!ではまた明日来ます!今日はありがとうございました!」


ユ「はい。またお待ちしておりますね」


僕は冒険者ギルドを出て、ユリスさんに貰った地図を元に歩いて行った。


因みに王都は中心に王城があり、それを円に囲むように貴族街があり、その外に、北側に商店街、東側に住宅街、南側に工場や研究所の工場地帯があり、西側に冒険者関係の街がある。


そして紹介してもらった宿は冒険者ギルドは城壁付近にあるのだが貴族街よりで南寄りなので商店街も遠く確かに立地は悪いが安く長く住むことが出来るので問題は全くない。


僕はゆっくり歩いていると『宿屋緑』に着いた。


中に入るとカウンターに僕と同じ年齢位の少女の方に


受「こんにちは!『宿屋緑』へようこそ!!ここは冒険者限定の宿屋ですがチケット持ってますか?」


ラ「はい。これですか?」


受「はい!確かに!!私はリンです!これからよろしくです!!かあさーーん!!新しお客様だよ!!」


リンさんが呼ぶと奥からリンさんを大人になったような方が出て来た。


?「あんたが初めて来た子だよな?」


ラ「はい!僕はライヤですよろしくお願いします!!」


?「あたしの名前はルーリだ。よろしくな。いきなりだがこの宿の料金とルールについて紹介するな」


ラ「はい!」


ル「この宿の料金は一日朝、夜ご飯が付いて一泊100ルーペだ。朝ご飯は必ず出すが夜は基本出すがいらない時は出さないので朝に申告してくれ」


ラ「えっ!!100ルーペですか?」


ルーペとはこの国の通貨である。


そして、この国の宿代は素泊まりでも最低300ルーペ位で食事ありだと最低500ルーペ位はする。


だからこの値段は破格すぎる。


ル「大体の物価を知っているならその反応なるよな。確かにこの宿屋は赤字だしギルドの運営だから維持できている。そのためこの宿屋には一つルールがある。それはFランクになるとこの宿屋は出てもらう。つまりここはF級ダンジョンをクリアするまでの初心者を助けてあげるような場所だ」


ラ「なるほど。そういうことだったんですね」


ル「ライヤは何歳だ?」


ラ「ぼくは今十二歳です」


ル「なら三年はここに住めるな」


ラ「三年もいていいんですか?」


ル「Fランクにさえならなかったいいから三年間はF級ダンジョン潜れないだろ?だから大丈夫だ。

あと料金の払い方だがギルドからの天引きになるからここで払う必要は無い」


ラ「わかりました。これからよろしくお願いします」


ル「おう!これが部屋の鍵だな。外に出るときは基本的にはリンに鍵を渡せばいいからな」


ラ「はい!ありがとうございます!」


ル「今日は来たばっかだろ?朝以外は一階に大浴場もあるから今日はゆっくりしな。夜ご飯になったら呼びに行くから」


ラ「分かりました」


僕は貰った203号室の鍵をもらったので二階に行き、部屋に入るとそこは6畳ぐらいの部屋で机とベット、があるのみの質素の部屋だったが一日100ルーペでご飯もついてきて大浴場とはいえお風呂もあるので全く問題ない。


今日はルーリさんが言ったようにゆっくり休もう。

勿論トレーニングは行うけどね!



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