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第四話 初戦闘

王都まではトラブルが無いと二泊三日で行ける計算だ。


勿論トレーニングを行いながらだ。


今は目を瞑って走っている。


頭がおかしくなったのではなくこれも勿論トレーニングだ。


これはスキルの影響ではないかと思うのだが僕は目を瞑ると周りの気配が分かるのだ。


文字的に『冥冥之志』かな?と思っているが違う可能性のあるので決めつけてはいないが、そうでないと正直この現象を説明出来ない。


最初は半径一メートル位だったが今は半径二十メートル位は気配を探れるようになったので訓練をすればするほど上達すれのではないかと思い、トレーニング中は基本目を瞑っている。


後、魔物と戦闘をしたいのだが、魔物とはまだ遭遇出来ていない。


実際に今の実力がどうなのか実際に生き物を殺すことに対して自分の心が大丈夫なのかを調べたいからだ。


今の自分の評価ではG級ダンジョンは簡単に攻略出来て、F級ダンジョンも油断しなければ死ぬことは無いぐらいだと思うがもしかしたら自分を高く評価し乖離があるかもしれない。


また、幾ら敵が人間の害があり、敵対してきたとしても生き物を殺すことには変わりない。


トレーニングでは何度の殺してきたが、それはあくまでも想像の世界で実際の世界ではない。

ダンジョンでもし平常心が保てなかったらG級ダンジョンでも命の危険がある。


だから王都に行く前に試したいのだ。


まぁーそんな都合よくいくことも無く一日目は何もなく終わった。


何もないことはとてもいいことではあるが今日は魔物と戦ってみたかったので少し残念だ。


僕は適当な間隔で生えている丈夫な木に僕が余裕で包み込める布を左右で紐で固定しハンモックのようにして寝た。


そして次の日。


僕は昨日の夜も食べた干し肉を齧りながらハンモックを片付け出発の準備をした。


片付けも完了して出発して数時間経った頃に交戦音が聞こえてきた。


僕は目を開けるとそこには魔物のレッサーウルフ五匹とまさかの上位種のジャイアントウルフがいた。


レッサーウルフはF級ダンジョンに出てくるウルフが弱くなった位だから大丈夫だが、ジャイアントウルフはD,E級ダンジョンに出てくるファイアーウルフ等の属性持ちのウルフと同等と言われているので少々荷が重い。


また交戦している騎士さん二人は馬車を守りながら戦っているため苦戦しているようだ。


本来戦っているモンスターや魔物の横槍はご法度だが相手の了承が得れたり、緊急時は大丈夫だ。


僕はもしかしたら緊急時になるかもしれないと思ったのと魔物と戦えると思いダッシュでその場に行き、


ラ「助太刀します!!大丈夫ですか!!」


騎A「助太刀感謝する!!」


ラ「僕がジャイアントウルフ相手するので馬車とレッサーウルフお願いします!!」


騎B「御意!!レッサーウルフはお任せあれ!」


いきなりの実践がE級ダンジョンレベルの魔物になってしまったが油断しなければ今の僕の実力なら大丈夫だ。


僕は一度大きな深呼吸をして集中モードになった。


ジャイアントウルフも僕を敵と認識したようで一度遠吠えしてから襲ってきた。


僕はゆっくり見えるように切り替えた。

これからはゾーンと呼ぼう。


とても速いが僕の目からしたら全然大丈夫だ。


そしてゆっくり見えるため相手は僕の利き手の右手を噛みつこうとしていることが分かった。


僕戦闘スタイルはカウンタータイプだ。


だからギリギリまで敵を引き付けて大きく口を開けた時に左にずれてすれ違い様に目を潰した。


相手からしたら自分のスピードに反応できないと思っていたら急に左目を潰されたようなものだろう。


相手はもう一度右腕を狙い突進をしてきたが利き手を狙って来る位知能はあるのに無鉄砲に同じ所を攻撃するのは怪しいと僕は目を瞑った。


そしてらすべての足と重心が僕から見て左側に傾いていることが分かった。


これは右に来るのはフェイントで本命は左手だと分かった僕は今回は右側にずれ、案の定敵は急遽左に方向転換したため、きれいにすれ違い、今回は相手も横腹に攻撃し、致命傷を与えることに成功した。


流石に相手も不審がりその場に留まるも致命傷でもう逃げることも出来ないため、最後は決死の覚悟で僕に突進してきた。


僕はまた目を瞑っていると今回はフェイントも無くただまっすぐスピードだけに特化した攻撃。

まさに全身全霊で僕を倒しに来て相手のスピードか僕のカウンターがどちらか早い方が勝つ。

という単純な勝負になった。


だがそれでも僕のゾーンの勝ちだ。

まだまだゆっくりに見えるし今までは相手が何を考えているか考える必要があったので慎重になったが今は何も考えていない。


これなら対処は簡単に出来る。

僕は大きく口を開けている相手の口の中に斜めに剣を入れ、相手の走って来た運動エネルギーをそのまま利用させてもらい脳を刺して相手は絶命した。


僕は動かず敵を倒したのだ。


倒し終わると騎士さんはすでにレッサーウルフを倒し切っていた。


それを確認すると僕は特に素材を欲しいとも思わなかったしまだ初めての戦闘で身体は興奮状態にあったため、


ラ「こっちは終わりました!急いでるのでもう行きますね!」


騎A「待ってください!素材は?」


ラ「素材はいらないです!それでは失礼します!!」


騎B「せめてお礼だけでも!!」


ラ「言葉だけで大丈夫ですよ!!それでは失礼します」


僕は剣の血を払い、荷物をもって走ってその場を離れた。


始めての戦闘だったが殺すことについては大丈夫だった。


後やっぱり『冥冥之志』は凄い事が分かった。あれが無ければ正直負けていたかもしれない。


そういう意味ではやはり今の自分の自己評価は正しいかもしれない。

このように苦戦しているようでは最強は夢のまた夢だな。


でもE級相当のモンスターを単独とは言え倒せたのは大きな収穫だ。

このまま頑張って努力していこう。


それにやっぱり相手に知能があるときついな。

何考えているか考えながら戦わないといけないし。


まぁー知能があるモンスターが出てくるのは主にE級ダンジョンからで三年間入れないから今から実践練習していけばいいだろう。


よし!今日も予定道り進むことが出来た。


明日には王都につくことが出来るだろう。







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