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第三話 出発

職業の儀から一か月が経過した。


剣士になってからはトレーニングメニューを大きく変えて勉強以外はほとんど実践形式で訓練を行っている。


そこで今までと大きく変わったことがモンスターの攻撃もやっぱりゆっくり見えるのだ。


だから僕は一度モンスターの攻撃を避け、そこに攻撃を加えるカウンタータイプの戦闘スタイルにすることにしたのだ。


そして僕の特化しているのはもしかしたら視覚かもしれないということが分かった。


最初に剣を持った時に感じた見えてないところが見えるような感覚や剣を持つと時間が長く感じることに疑問を持った僕は色々調べたが剣士にはその能力はないことが分かった。


しかし、極度に集中したタイミングや上位職の反射剣士は敵が攻撃してくるタイミングが少しゆっくりになることが分かり、僕の場合常時だがゆっくりに見えるのでもしかしたら反射剣士に能力が偏っているのではないかと思い、実践形式でカウンターを意識するととてもしっくりしたのだ。


また、常時ゆっくりでは無く、自分もタイミングで発動できるように特訓し、今では自分の意識した時のみ発動できるようにもなった。


そして訓練をする事でレベルが6まで上がった。


レベルはその職業に関することを行うと経験値が溜まっていき一定になるたびにレベルが上がっていく仕組みだ。


そして経験値は10レベルごとに必要経験値は倍になっていくそうだ。


レベルは転職にとても重要で最初の職業は最高はLV100だが、転職自体はLV30から可能なので30になり次第転職するのが一般的だ。

それを二次職と言われ、二次職は最高はLV200、転職可能はLV60と法則性があるのだが、四次はその法則に当てはまらずLV120では転職できないそうだ。


もしかしたら四次が最高なのかもしれないがこの人は二百年前の人で今の世界では三次職が最高なので実際分からない。


因みにその人の職業は『大賢者』という職業ですべての魔法を使えることが出来、さらに魔法を創造すことも出来たそうだ。


その人は魔法士→魔導士→魔導王→大賢者という風に転職していったそうだ。


このようなことから強くなるためにはレベルを上げることが最優先でありダンジョンでモンスターを倒すと獲得経験値が多くなると言われている。


因みに転職を行うのは自分のタイミングで転職可能になるとステータスに可能転職先が表記されるのでそれを念じたら大丈夫だそうだ。


順調にレベルが上がることはとてもいいことだが今だからこんなに早く上がっているだけでもあるのでコツコツと積み重ねよう。


続いてスキルについてだが、常時発動系の可能性が高いことが分かった。


調べていくとスキルにも法則性があり、条件下で発動するタイプは簡単な読み方で文字数が二文字だったり逆に文字数が多かったりするそうだ。


逆に常時発動のタイプは難しい読み方で四文字が多いそうだ。

まだ『大器晩成』は難しく無いが、『冥冥之志』とか常時タイプで確定でいいだろう。


そして条件下の方はスキルを発動すると反動があることも分かった。

それはスキルの能力が強ければ強いほど反動も強く、中には一日一度しか使えないものなどもあるそうだ。


確かに何にも制約が無かったら今頃A級ダンジョンはスキル持ちに普通に攻略されているだろう。


僕には色々してみたがまだ反動というのが来たことないので多分そこも含めて常時発動タイプで大丈夫だろう。


スキルはこれである程度は大丈夫だろう。


この一か月間のノルマはクリアしたため、もう王都に出発しても大丈夫だろう。


王都までの道も予習したし、道中に出るかもしれない魔物も予習したから大丈夫だろう。


少し余談だが、この世界にはモンスターは基本的にダンジョンの中にしかいないが昔ダンジョンの管理がしっかりしていなかった頃、ダンジョンから出たモンスターと動物が交配し生まれたのが魔物だ。


モンスターと魔物の大きな違いは魔石を持っているかで基本的には魔物はモンスターよりも弱いが魔物には進化というとてもめんどくさい性質がある。


魔物は素材は売れないが討伐依頼になることはあるのでそれ専門の冒険者もいたりする。


後は父さんと母さんに挨拶をして出発をするだけだ。


職業の議の後に冒険者の話になり僕は十五歳になるまで家にいなさい。


と、言われると思っていたがまさかの反対も無く許可証も書いてくれると言ってくれた。

条件があったがそれはどんな内容でも二か月に一回は手紙を送ること。

十五歳まではどこの宿に泊まっているかを手紙の時でいいから報告することという。

帰りたいと思ったらいつでも帰ってきなさい。


とても簡単だが親から心配されていると分かるとても心温まる条件だった。


僕は勿論その条件を了承し、一か月後には出発するのを許可されていた。


そして遂に出発の日になった。


僕は長年使用した、トレーニング用の剣等の冒険者道具を持ちお別れの挨拶をした。


ラ「父さん、母さん僕行ってきます」


父「最強になるんだろ?中途半端な形でかえってくんなよ?」


母「もう。帰りたくなったらいつでも帰ってきていいからね。ライヤ私たちは例えどんなに離れていても味方だし一番応援しているからね」


ラ「父さん…母さん…今まで育ててくれて本当にありがとうございました。ここに帰ってくるときは必ず強くなって帰ってきます。行ってきます」


父・母「頑張るんだぞ!(頑張ってね!!)


ラ「うん!!頑張るね!!」


僕は手を振りながら十二年間暮らした家を後にした。


こんなに泣いたのいつ以来だろう。こんなに理解のある両親に恵まれほんとに僕は幸せ者だな。

父さんと母さんの為にも最強の冒険者になってやる!


新たな決意を胸にライヤは王都に向け出発した。





















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