クエスト
(ネム、クエストボードってどこだ?)
『ギルドに入って、受付に行くまでの通路にありますよ』
宿屋で朝食を食べた後、買い物に行った。
昨日の服装のままだとこの世界では目立ってしまうため、主に服の買い物だ。
もちろん俺には女性の服のセンスなんてないので、チョイスは全てネムだ。
冒険者にしては可愛すぎる気がするが、それをネムに言ったら、
「かわいいは女の子の武器です!武器を持たずに戦闘する人はいませんよ!」
と言われてしまった。
いや、物理的な戦闘にかわいいは要らないだろと突っ込みたかったが、言ったら怒りそうだったからやめた。
現在は、買ったものを宿屋に置き、ギルドにやってきた。
クエストボードの前に立ち、今日のクエストを眺めてみるが…
(なんか報酬しょぼくね?)
『何言ってるんですか。普通のクエストはそれくらいですよ。高額のクエストは、パーティで挑むようなクエストばかりです。昨日の熊だって駆け出し冒険者にとっては相当な強敵なんですよ?』
薬草採取が5000ヴァリ、平原に発生したスライムの討伐が2万ヴァリ、新しく発生したダンジョンの攻略が10万ヴァリ…
薬草採取は安すぎるし、スライムは迫力に欠けるし、ダンジョンは面倒くさそう…
『そんなに高額クエスト受けたいなら、このボードの隣に高額専用のボードがありますよもちろん難易度も高いですけど…』
今見ていたボードの隣には、赤いボードがあった。
何々?…ボルフ山脈のトロール討伐が30万、ドゥームダンジョンのキメラ討伐が50万…
確かに高額なものばかりだ。
俺はそのうちの一枚をはがし、受付まで持っていった。
「こちらのクエストを…えっと、確認ですが、正気ですか?」
「おう、当たり前だろ」
俺が持って行ったのは、ワイバーン討伐のクエスト、報酬は60万だ。
「パーティで挑むクエストであって、ソロで勝てるような相手では…」
~~数分後~~
何とか受付のお姉さんを説得し、ギルドから出た。
『お姉さんも言ってましたが、ワイバーンは結構な強敵です。何か勝算はあるんですか?』
(任せとけ。現代兵器には10mの戦車を吹き飛ばすものだってあるんだぜ)
『もしかして、ミサイルとか?』
(よくわかってるじゃないか。厳密にはロケットランチャーだけどな)
『もうちょっと正統派な戦いはしないんですか…』
(今のところはやるつもりないな。こっちのが楽だし)
『むぅ…せっかく身体能力が強化されてるんですから、活かしてくださいよ?』
(考えとく。んで、どこに行けばいいんだ?)
『えっと、この先の門から街を出て…』
遅れてごめんね☆




